銘仙判 |約55×59cm
ひとつ、わたを裂き。
ひとつ、幾重に重ね。
ひとつ、隅々を極め。
ひとつひとつを手仕事で仕立てた自慢の座布団です。
【一から十の手仕事】
自動化した機械ではたどり着けない安定感と耐久性。
その全てにおいて職人の業が生きる逸品で、日々を営むあなたの体を労りませんか。
【ここが手仕事ならでは】
なかわたを手作業で「重ね」ます。
毎日何度も立ったり座ったりを繰り返すうちに、生地の中のわたはヨレたりズレたり。
変形したまま使用を重ねれば、その劣化は更に加速し、いつのまにか茶の間の友は無残な姿に。
だからこそ、一枚一枚のわたを重ね、ふくよかに包むのです。
お届けしたすぐはふわふわな座布団ですが、わたが踏まれて「しまる」ため、より安心感のある使い心地が完成します。
わたを十字に重ねて、包むように畳んでいくため側面がまろやかな曲線に仕上がります。機械にはできない手仕事ならではの美しい出で立ち。
シート状にしたわたを重ねるため、最初は過剰なボリュームに見えますが、座って使うごとにしっくりと馴染み、安定感が生まれます。
ブレンドわた
ちなみに、中のわたはオリジナルブレンド。
綿花からとれる「わた」には、固いものや靭やかなものと様々。
入荷したわたのコンディションを見定め、一定の安定感が生み出せるように、職人が「手の感覚」で確かめてブレンドしています。
「綴じ」と「房」
座布団の真ん中と四隅を飾る「綴じ」と「房」。
この「綴じ」には座布団の中わたがズレていかないようにと施されています。
こだわり抜いてしっかりと角まで詰められたわたですので、角も四隅きっちりと綴じて仕上げました。
「房」には古来より「厄を払う」という意味合いがあります。
袱紗や鎧などにも房が見られますが、房の揺れるのが「箒で掃く」動きと似ているので「掃く→払う」と転じてお守りのようにつけられるようになりました。
房にかけるひと手間は、使う方を想うやさしいひと手間なのです。
【快適の綿】
今どきの座布団の多くは、その中わたを化学繊維へと変えてきました。
軽くて扱いやすく、洗えて清潔に使えて、何よりも安いからです。
そんな中で本品は「コットン」のわたを100%使用しました。
座れば汗をかき、かいた汗はすっと中わたが吸収してさらり。
「便利」よりも「気持ちがいい」を考えた、昔から変わらない座布団です。
【Colors】
※写真はイメージです。