赤鉄石英(RED JUSPER)とは
赤玉石(あかだまいし)もしくは赤珠(あかだま)とも呼ばれています。
不純な玉髄質の塊状石英に多量の酸化鉄が含まれて血赤色を呈するもので、堆積岩の一種です。
主成分は二酸化ケイ素(SiO2、石英)で、縄文時代には矢じりとして使われていた赤くて光沢のある石です。
分子(Sio2)の配列がランダムだと『チャート』となり、分子配列が整っていると『石英』となります。
非常に硬い岩石で、層状をなすことが多い石でもあります。
石英の仲間のうち、半透明のものを『玉髄』、不透明のものを『ジャスパー(へきぎょく、jasper=ジャスパー)』と区別されています。
ジャスパーは多量の酸化鉄を含み、ジャスパーのうち暗緑色のものを『碧玉』、赤色や黄色などのものを『鉄石英』と呼びます。
古墳時代以後鉄石英は勾玉(まがたま)や管玉(くだたま)の石として珍重され、赤玉とも呼ばれていました。
とくに佐渡で採れるものは「佐渡の赤玉」として有名でした。
江戸時代の火打石
江戸時代の書物[『雲根志(うんこんし)』に「火打石に名産多し、国々諸山或は大河等にあり、色形一ならず」とあることからも、 日本各地で火打石が産出されていたことがわかっています。
なかでも常陸国(茨城県)山方町(やまがたまち)の火打石は有名で、江戸へ かなりの量が流通していたことが各種文献や出土品から判明しています。
※山方町の火打石は瑪瑙(めのう)だったようです。
『常陸国風土記(ひたちのくにふどき)』の中で火打石は「王交石(ひうちいし)」と記され、石質については「賢硬純白透明なり」と表現 されています。
山形町の火打石は、昭和42年まで東京の火打金商店へ卸されていたといわれています。
※西洋の着火方法で火打石とされるものはマグネシウムでつくられているものが多いですが、マグネシウムは摩耗しやすいため比較的減りが早いようです。
◆火打石の選び方◆
火打石はいわゆるフリント(火打石)でなければ火花が出ないと思われていますが、 火打金に打撃を加えたとき鉄鋼の粒子を削ぎ取れる程度の硬度(6.5-7)の石であれば火打石になります。・石英
・瑪瑙(めのう)
・水晶
・サヌカイト
・チャートなどなど
これらの硬い石を用いても石が丸いと打撃しても鉄が削れないため、ある程度大き目の角ばった荒々しい 石が適しています。
一方、火山岩系の砂岩や安山岩などは軟らかく丸いため火打石には適していません。火花から火種へ
火口(ほくち)とは火花を受け止め火種に変える炭の一種で、蒸し炭とも呼ばれます。
焚火などで燃えた木は「オキ」になり、そのまま空気中において置くと灰になります。
オキを蓋付きの容器に入れ酸素不足の状態をつくると炭素の状態になり、これが蒸し炭です。
これらを火口として使用できる状態にするには、ひと工夫必要です。
これは蒲の穂の写真で、ガマは湿地帯に生える植物です。
火花の付きを良くす るために蒲の穂などの火口には硝酸を入れて加工します。
また火口が湿っていると火種が出来ないため、乾燥に 大変気を使う必要があります。
硝酸カリウムは爆薬の原料となるため、薬局で購入することはできません。
朽木は蒸し炭にする前に十分に乾燥させる必要があります。
付け木(つけぎ)とはヒノキやスギを薄く削った「ヘギ」の先端に溶かした「硫黄(いおう)」を付けたもので、引火すると 青い炎が燃え出します。
江戸時代には付け木は一束にして販売され、各家庭の火打箱や付け木箱の中へ小分けにして置かれていました。
※火のお取り扱いに関する注意事項※
火花が移って着火したら、火口は必ず全て燃やし切ってください。
「一部しか燃えていないから」といって火の付いた部分を消して、残りを元の火口入れに戻して再利用することは絶対におやめください。
完全に消えてない場合が多く、未使用の火口と混ぜると、それが火種となって再燃焼することがあります。
着火した火口は必ず燃やし切り、水を掛けて完全に消火したことを確認してから廃棄してください。
火口に着火しない場合は、火口が水分を吸収している可能性があります。
天日干しをして乾燥剤を入れて保管してください。
■眼鏡
火打石で火をつけるときは、眼鏡をかけてください。
普段眼鏡をかけない方は、100円均一ショップなどで販売されているサングラスや花粉対策用の眼鏡などを着用してください。
火打金から飛んだ火花が顔に当たることはよくあり、目に入った場合には失明の可能性もあります。
■手袋
火打石と火打金で指を挟んだり切ったりする可能性があるため、手袋の着用をおすすめします。
■服装
火花が飛んだ時に軽いやけどをする可能性があるため、長袖・長ズボンの着用をおすすめします。
■対象年齢
18歳以上となります。
それ以下のお子様については、大人が同伴するか教育指導者の指導に従ってご利用ください。
◆内容量◆約140g(5〜10個前後、大小サイズ混合)
この商品は、山口工業「あかりの博物館」指出朋一館長、 群馬県キャンプ協会一級キャンプディレクター丸山博先生、伊勢公一商店牧内和正社長、中嶋義明氏など多くの方々のご支援・ご指導のもとにMIXXが開発したオリジナル商品です。
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