サバイバルキャンプやソロキャンプはもちろんのこと、日常生活でもこんなの持っていたら注目の的。
群馬県高崎市石原町にある山口工業株式会社の社長が私財で作った日本屈指の博物館「あかりの資料館」に現存する、江戸時代の旅人のセットを忠実に再現しました。
収納袋には世界遺産で名高い上州「富岡宿」の絹織物を使用。
▼『あかりの資料館』に現存する江戸時代の旅人のセット▼
◆セット内容◆
・吉井本家の火打金2号1枚(長さ61mm 幅24mm 厚さ3mm 重量28g)
※火打金は着火の打撃テストを何回も行っていますので、はじめから傷が付いています。
・火打石(瑪瑙=めのう)小1個
※鉱物の特性上、ロットによって石の色味が異なりますので予めご了承ください。
・火口(蒲の穂)約3g
・付け木20枚(10枚束×2)
・火打ちの栞1枚
◆収納袋詳細◆
【サイズ】約9×11cm(蓋をした状態)
【生地】
表地:正絹100%
芯地:コーデュラナイロン500
裏地:上州カスリ綿または久留米カスリ綿100%
キャンプ愛好家、とりわけサバイバルキャンプやソロキャンパーの間で火打金による火起こしが増えています。
しかし現在は「火打金でマグネシウムを削る」西洋の着火方法が主流で、LIGHT MY FIREのファイヤースターターキットなど海外仕様の火打金が使われています。
西洋の火打石となるものはマグネシウムでつくられており、ナイフでマグネシウムを打撃することでマグネシウムから大量の火花を飛ばします。
野宿の匠シリーズは、江戸時代から昭和初期までの約400年間、庶民の間で続いた日本古来の伝統的着火方法を可能にします。
日本古来の着火方法は『火打石で火打金を削る』方法のため、「火打金でマグネシウムを削る」西洋の着火方法とは全く逆になります。
そしてたった一粒の火花が火口に落ちれば、火種ができます。
火花から火種へ
火口(ほくち)とは火花を受け止め火種に変える炭の一種で、蒸し炭とも呼ばれます。
焚火などで燃えた木は「オキ」になり、そのまま空気中において置くと灰になります。
オキを蓋付きの容器に入れ酸素不足の状態をつくると炭素の状態になり、これが蒸し炭です。
これは蒲の穂の写真で、ガマは湿地帯に生える植物です。
火花の付きを良くす るために蒲の穂などの火口には硝酸を入れて加工します。
また火口が湿っていると火種が出来ないため、乾燥に 大変気を使う必要があります。
小便の結晶には硝酸カリウムが含まれているため、江戸時代には厠の壁に張り付いた小便の結晶と墨汁を混ぜて火口をつくっていました。
硝酸カリウムは爆薬の原料となるため、現在は薬局で購入することはできません。
朽木は蒸し炭にする前に十分に乾燥させる必要があります。
火種から炎へ
火打金が使用されていた時代は、火種を炎に変えるために『付け木(つけぎ)』と呼ばれるものを使用していました。
付け木(つけぎ)とはヒノキやスギを薄く削った「ヘギ」の先端に溶かした「硫黄(いおう)」を付けたもので、引火すると青い炎が燃え出します。
江戸時代には付け木は一束にして販売され、各家庭の火打箱や付け木箱の中へ小分けにして置かれていました。
下の写真は「あかりの資料館」にある昭和初期に実際に使われていた付け木です。
※火のお取り扱いに関する注意事項※
火花が移って着火したら、火口は必ず全て燃やし切ってください。
「一部しか燃えていないから」といって火の付いた部分を消して、残りを元の火口入れに戻して再利用することは絶対におやめください。
完全に消えてない場合が多く、未使用の火口と混ぜると、それが火種となって再燃焼することがあります。
着火した火口は必ず燃やし切り、水を掛けて完全に消火したことを確認してから廃棄してください。
火口に着火しない場合は、火口が水分を吸収している可能性があります。
天日干しをして乾燥剤を入れて保管してください。
■眼鏡
火打石で火をつけるときは、眼鏡をかけてください。
普段眼鏡をかけない方は、100円均一ショップなどで販売されているサングラスや花粉対策用の眼鏡などを着用してください。
火打金から飛んだ火花が顔に当たることはよくあり、目に入った場合には失明の可能性もあります。
■手袋
火打石と火打金で指を挟んだり切ったりする可能性があるため、手袋の着用をおすすめします。
■服装
火花が飛んだ時に軽いやけどをする可能性があるため、長袖・長ズボンの着用をおすすめします。
■対象年齢
18歳以上となります。
それ以下のお子様については、大人が同伴するか教育指導者の指導に従ってご利用ください。
この商品は、山口工業「あかりの博物館」指出朋一館長、 群馬県キャンプ協会一級キャンプディレクター丸山博先生、伊勢公一商店牧内和正社長、中嶋義明氏など多くの方々のご支援・ご指導のもとにMIXXが開発したオリジナル商品です。
P,R=J U=m