ballerina ( バレリーナ ) ■寸法:直径25mm × 高さ45mm ■重量:17.6g ■材質:超ジュラルミン タングステン合金 セラミックボール ■付属:ひも ■製法:削り出し ■製造:日本製 岐阜県美濃市 ■デザイナー:HAFT DESIGN / 秋山乃介 優雅な舞踏姿をイメージしたコマ、『 ballerina(バレリーナ)』。 第二回全日本製造業コマ大戦G1全国大会で優勝した、日本一のコマ職人が設計・製作。 頭部に施された独自のベアリング機構により、今までにないかたちのコマが生まれました。 回り始めたときには静かに、美しく。 回り終えるときには力強く。 どこかニュアンスを感じさせる立ち姿は、あたかもバレリーナが躍っているかのようです。 ・およそ3年かけて、ついに完成。 2016年〜2019年にかけていくつものプロトタイプが作られていたこの「ballerina」。 「ててて見本市」や「ギフトショー」などの展示会で、有限会社シオンさんのブースに姿を現すたびにガラッとデザインが変わり、機能も変わり、翌年の見本市ではまた変わり……。 あるときは「still - gray」にベアリングのついたベーゴマだったり、あるときには映画『イン〇プション』の主人公専用のトーテムのようなデザインだったり。 さては一度出来上がっても生産コストがかかりすぎて製品化できそうになかったりと、開発は一進一退を繰り返していたそうです。 そうして2019年の夏、とうとう今までの試作が持っていた機能をすべて兼ねそろえ、「舞踏」というデザインコンセプトが加わったこの「ballerina」が完成したのでした。 ・直立して、倒立して、ヒモで回して。 タングステン(ややマニアックな内容なのでカッコの中で:一般的には扱いづらいほどの硬さを活かして工業用ドリルの切っ先や包丁などに使われている貴金属なのですが……なんと重さを確保するためだけに使用しています)や超ジュラルミン、特殊ベアリングといった、航空部品製造会社ならではの硬派でちょっと変わった素材が使われています。 安定しているあいだは連続するピルエットのようで、やがて傾きはじめると、今度はフィギュアスケートのレイバックスピンのように力強く旋回。 頭を下にして置くと、角度によって15cm〜30cmほどの輪を描いて移動しながら回ります。 倒れるその瞬間にもまだまだ回ろうとしますので、あらぬ方向へ転がってしなわないよう、よく見守ってあげて下さい。 回っている最中に頭をつまんで持ち上げてみると、本当は電池か何かで動いているんじゃ……と思うほどの躍動が指に伝わってきます。 静止しているときには機械的なのに、ひとたび回り始めると…… 何年もじっくり育てたからでしょうか、まるで生きているかのようなコマが生まれました。 空の旅をひそかに支える、精密すぎるものづくり NEIGHBOR & CRAFTSMAN 運営会社である有限会社シオンは、航空機部品などの金属加工を行う町工場です。工場を設立して40余年、数え切れないほどの受託加工を通じて、加工技術を学びました。 「図面通りのものづくりだけでは、ものづくり本来の目的を忘れてしまう」 「人のためのものづくりを忘れないように」 そんな想いからNEIGHBOR and CRAFTSMANを立ち上げました。 0.01ミリを追う「精密」なものづくりはそのままに、より人に心地よい「親密」なものづくりを目指しています。 人への想いと技術から生まれたNEIGHBOR & CRAFTSMANのプロダクトが、あなたの人生をより豊かにすることを願っています。
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