有機四季春烏龍茶 (名間) 50g アリサン

春夏秋冬、いつ摘んでも美味しいお茶ができることから四季春茶と名付けられたこの烏龍茶は、温暖な気候に恵まれた南投で育つふくよかな花のような優しい香りと透明感のある爽やかな味わいが特徴です。 開封後は、お早めにお召し上がりください。

【原料名】有機茶(台湾)

【内容量】50g

※商品画像内の記載の賞味期限は写真撮影時のもので出荷の商品は賞味期限内のものをお送りします。



【2022.1月 月刊 健友館】

アリサンの営業さんが年末の挨拶がてら新商品のウーロン茶のサンプルを持ってきた。
アリサンの社長はアメリカ人だが奥様は台湾出身の人なので強いパイプがある。
本場のウーロン茶なので美味しく飲んでみたいと友人に電話を入れた。

その友人とは幼馴染で創業から160年以上続く老舗お茶屋、袋布向春園の7代目社長。
彼が淹れてくれるお茶はとても美味しい。
聞くと抹茶や玉露、緑茶の場合は急須に80℃ぐらいのお湯、ほうじ茶や玄米茶は熱湯を入れるのが良いそうだ。
これ以上特別なことは何もしていないのに真似をして淹れてみるが、とても同じ味を出すことができない。
同じ茶葉でそのまま真似してるのになんでかなぁ?

そんなことでお茶の事なら彼に聞く。
彼曰く、日本茶の事は知っているがウーロン茶は知らないという。
それでも素人よりよっぽど詳しいはずだと無理やり時間を作ってもらった。

お茶と人との関係は深く、中国で紀元前2700年頃から始まる。
日本には760年の平安初期に伝わり、1610年日本からヨーロッパにお茶が輸出さ れ始めた。
緑茶、紅茶、ウーロン茶、プーアル茶など呼び名は色々あるが、全てツバキ科の 「カメリアシネンシス」という常緑樹、同じお茶の葉から作られる。
発酵させないのが緑茶、半分発酵したのがウーロン茶、完全に発酵したのが紅茶、 発酵したのをさらに乳酸菌などの菌で後発酵したものがプーアル茶となる。

湯冷ましのお湯を使う日本茶と熱湯を注ぐウーロン茶や紅茶は何が違うかと聞く と茶葉の発酵で煎じる温度が変わるそうだ。

日本茶は発酵を止めてる不発酵茶で熱湯を注ぐとカテキンなどのタンニンが多 く出て、苦みと渋みが出る。
ウーロン茶や紅茶は発酵させているので温度が高い方が香りが立つ。

いただいたサンプルは3種類ある。
今回選んだのはa-d142有機青心烏龍茶(拉拉山)とa-d141有機四季春烏龍茶(名間)
日本茶は2煎ぐらいしか出来ないが、ウーロン茶は6〜10煎ぐらいできる。
何度も煎じる事が出来るので考えようによっては安上がりかもしれない。

飲み方を調べると一般的にウーロン茶の場合、洗茶のため1煎目は捨てるようだ が有機栽培なのでそんな事をしてはもったいない。



捨てるというのをを無視して一番香りがいい1煎目から味わう。



1煎目、2煎目は飲み比べると青心烏龍茶の方が香りが高くいかにも高級なウーロ ン茶という感じだ。



しかし3煎目以降は四季春烏龍茶も美味しくなってくる。
煎が進むにつれ茶葉が染み出しているのか?
茶葉を広げてみると青心の方が細く柔らかい若葉が多い。



青心は自然保護区の拉拉山(ラーラーシャン)の1000mの高地で育っていて値段も 高い。
日本茶も高地で育つものは良いらしいので烏龍茶でもそれは同様のようだ。