

お米のろうそくの原料は、米糠に含まれる米糠油からさらに蝋を抽出した米糠蝋からできています。
人の手で作られる米はパラフィン(石蝋)の原料である石油のように資源枯渇の心配が低く、精米時の副産物である米糠の多くは廃棄される点に着目し製作されました。
和ろうそくを知る入門編としてお気軽に扱えるろうそくです。

和ろうそくはお仏壇でのご使用の他に、食卓などでも活躍してくれます。部屋の照明を少し落としてろうそくを灯すと、素敵な雰囲気で食事が楽しめます。
ろうそくの火には1/fのゆらぎという自然のリラックス効果があり、心を落ち着かせるのにぴったり。火がそっと寄り添ってくれる気がします。

お米のろうそくは米糠蝋のチップを溶かし、い草を巻いた芯が入った型に流し込んで固めて作られています。季節の気温や湿度によって蝋が固まる時間が変わるので、蝋が固まるまでの間を職人は長年かけて体得した感覚で見計らっていきます。出来上がったら型から外し、形を整えてお米のろうそくができあがります。
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1914(大正3)年の創業以来100年余り、滋賀県今津町で4代に渡り和ろうそくを手作業で作り続ける「大與」。1989(昭和59)年には滋賀県の伝統工芸品として正式に指定されました。2011年にはお米のろうそくでグッドデザイン賞でグッドデザイン中小企業長官賞を受賞。
気温と湿度、蝋の温度と形を腕で感じながら和ろうそくを手掛けで製造する職人は、一人前になるまで10年掛かります。様々な季節でろうそくを制作する経験を通じて同じものが作れるようになっていくのです。
純植物性100パーセントにこだわり、伝統の製法を今に伝え、和ろうそくを通じて火と人との繋がりを大切にしています。