なめらかな銅の光沢と槌目模様が存在感を放つ、中村銅器製作所の銅製行平鍋。
銅は熱伝導性と保温性に優れ、料理道具に適している素材です。ムラなく均一に熱が通るため、焼きムラや焦げ付きが生じにくく、銅板に蓄熱された余熱で調理できるため、調理時間も短く、煮物や汁物が美味しく仕上がります。。
中村銅器製作所の銅行平鍋は、手に持った時にしっかりとした重さを感じます。板厚1.5mmと鍋に厚みを持たせることでより保温性が高まり、長時間煮込むような煮物も短い時間で中までしっかりと味が染みこみ、煮くずれもしにくいのです。
また、純銅の鍋の内側に錫を焼き付けることで、油がなじみやすく、使いこむほどに鍋の状態が良くなっていきます。
煮物や煮豆などの料理はもちろん、お湯が早く沸くので、野菜の下茹でや味噌汁、スープの温め直しなどサッと使いたい時にも便利です。
弱火でじっくり加熱する料理に最適な銅鍋。ジャムを作れば、短時間でムラなく煮詰めることができ、フレッシュな味と風味、鮮やかな色味を生かせます。
中村銅器製作所の銅鍋は錫メッキではなく、創業当時から「錫の焼き付け」を行なっているのも特徴です。
錫は緑青(サビ)を防ぐとともに、温度調節をしてくれます。熱伝導がとても高い銅は、すぐに高温になってしまいますが、錫を焼き付けることで錫の皮膜が温度の微調整をしてくれます。抑えられた熱で鍋全体が適度な温度に上がるため、料理がより美味しく仕上がるのです。
ガスコンロの上で熱した銅鍋の内側に、錫のインゴット(薄いプレート状になった錫)を溶かし、真綿で素早く塗広げる「錫の焼き付け」作業。ムラなく均一に伸ばすためのスピードや力加減は熟練の技があってこそ。
銅板を叩きあげて成形し、内側に錫を引く。こうした製作過程のひとつひとつを昔ながらの手法で仕上げていく銅鍋。
製造工程でできる小さな傷や凹み、銅の色むら、表面の銅に付着した錫や溜まりなども、素材の持ち味、手作りならではの風合いとしてお楽しみください。
飾っておきたいほど美しい輝きの銅は、使えば使うほど艶やかな飴色に輝きカッコよくなるのも魅力です。自分の手に馴染み、手放せなくなる一生モノの道具になります。
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※製造工程でできる小さな傷や色むら、錫の溜まりなどがみられることがあります。
※一打一打叩いているため、金槌の角度による叩き痕がみられる場合があります。
![]() 銅行平鍋 15cm | ![]() 銅行平鍋 18cm |