鉋台職人が手掛けるコーヒーミル

コーヒーミルに豆を入れ、ハンドルを回し始める。豆が削れる音と振動と共に、穏やかで心地よい時間が訪れ、粉受けを開けるとコーヒーの豊かな香りがふわりと広がります。
豆を挽いてコーヒーを淹れる。そんなひと手間に、削る楽しさと贅沢な時間を与えてくれるのが、鉋台職人「台屋」が作るコーヒーミルです。

豆を挽く刃には、硬度と耐摩耗性に優れ、刃物や精密部品などに使われる、切れ味の良い「SUS420材」を使用し、1つ1つをできる限り尖らせました。円錐形の「コニカル式」の刃で粒度を均一に削ることができ、抽出にムラのない風味の良いコーヒーを淹れることができます。
また、ハンドルの回転半径は135ｍｍと長めにし、軸には滑らかに回転させる為の「ベアリング」という部品が内蔵されているので軽くスムーズにハンドルを回すことができます。

粒度は、「極細挽き」から「粗挽き」まで細かく設定できるダイヤル式。蓋を閉めた状態で粉受けを外して粒度を調整することができます。時計回りに回すと細かく、反時計回りに回すと粗く粉砕します。
時計回りで動かなくなったところが原点です。粒度表を目安に抽出方法に合わせて、原点を基準に、反時計回りで粗さを調整してください。

□粒度表

抽出器具	原点を基準に	原点からの目安	粗さ
エスプレッソマシン	12〜20クリック	1周〜
モカポット ウォータードリッパー	24〜28クリック	2周〜
コーヒーメーカー ペーパードリッパー	36〜44クリック	3周〜
フレンチプレス ペーパードリッパー	48〜52クリック	4周〜

• 粒度調整ディスク上の番号は覚えやすい参考番号です。原点の番号は製品によって異なります。
• コニカル刃を保護するために原点から６クリック未満で研削しないでください。

粒度の調節が終われば粉受けをセットして、蓋を開けコーヒー豆を入れます。再度蓋をして後はハンドルを時計回りに回して挽くだけ。抵抗がなくなると、粉受け内にコーヒー粉の完成です！

使用後は、ブラシやエアダスターで残ったコーヒー粉を取り除いてください。コーヒーミルは水洗いできませんので、別売りのお掃除用「コーヒーミルブラシ」があると便利です。

特徴的な格子状のデザインは、しっかりと手に馴染み木のぬくもりを感じることのできる仕上がりに。木目が合うように一つの木材から切り取り一枚ずつ張り合わせています。木材を細く板状にすることで効率よく木を最後まで使い切ることができる、サステナブルなデザインとなっています。
本体は約500gと少し重たさを感じますが、格子状に貼ることにより滑りにくく、冬場にも金属のような冷たさはありません。

天然木は使い込むうちに風合いが増し経年変化を楽しめるのも魅力のひとつ。
コーヒーミルとハンドルを一緒に立てて置ける、別売りの「コーヒーミルスタンド」を使えば、省スペースに見せる収納をすることもできます。

鉋台（鉋の木部）と同じく、コーヒーミルとして使いやすいように台屋が仕立て上げる。鉋の製作と同様の考えで作られたこだわりのコーヒーミル。削るというひと手間に深い満足感を得られる切れ味や使い心地、そして愛着が持てるように。コーヒー豆を挽く贅沢な時間をお過ごしください。

コーヒーミル

ラインナップ

台屋のコーヒーミル ウォルナット

台屋のコーヒーミル ブナ

コーヒーミルスタンド

コーヒーミルブラシ

1946年創業、新潟県三条市の小さな町工場で鉋の木部「鉋台」を作り続けてきた大工道具メーカー山谷製作所から「台屋」は生まれました。金物の町で知られる三条市では、刃を作るのは鍛冶屋、鉋台を作るのは台屋と呼ばれており、台屋である山谷製作所が持っている技術を活かして、今までにない和モダンなデザインの鰹節削り器で、新しいライフスタイルを提案しています。