この土で育てると「根の量」が格段に増えます
えっ?今なんて言った?
「この土なら、5年間植替え不要です」
えっ、聞き間違い?
最初はビックリして、思わず聞き返しました。すると彼はにこやかに答えました。
「はい。5年間植替え不要。そこを目指して作っています」と。
彼の名は、杉山拓巳。日本でトップクラスの技術を持つ、観葉植物の生産農家。
NHK「趣味の園芸」の執筆や、TBSテレビ「マツコの知らない世界」等メディア出演も多く、「BANKSコレクション」の創業者でもあります。
杉山さん。彼を一言でいうのであれば「植物オタク」。どれだけ有名になろうと植物との時間をいちばん大切にします。そして日々、植物の栽培方法を研究しています。
実際、彼が作る植物は凄い。ティランジアの根っこがワサワサだったり、葉がガチッッーと肉厚だったり。
e-花屋さんでは、単に杉山さんの植物を販売するだけでなく、杉山さんが発見した新しい栽培方法や、園芸が上手くなるための裏ワザなども随時発信していきます。プレミアム用土(ベストソイルミックス)はその一つです。
注)「5年間植替え不要」というのは、一つの例え。植替えのタイミングは、植物の種類や育て方によって異なります。これに関してはページ後半でも詳しく説明していきます。
3ヶ月でこんなに差が出る。
「やや暗めの場所」でも、実力を発揮!
それでは、杉山さんが作ったこのプレミアム用土の実力を検証していきます。
(左がプレミアム用土。右が某有名メーカーの観葉植物の土を使用しています。)
今回の実験では、1つ条件を設けました。杉山さんのような名人が、プレミアム用土を使えば綺麗になるのは当たり前。では一般の方がプレミアム用土を使用した場合、よくある「観葉植物の土」で植えた場合と、生育にどこまで差がでるのか?
試験場所は「アパート」。そして「普段は勤めにでて、日中は留守」という設定に。日中の光はブラインドの隙間からこぼれる太陽光線のみ。1日を通してややうす暗い、「あまり良くない条件」で試してみることにしました。
写真をご覧下さい。6月に植えて、9月に撮影(右が3カ月後)。わずか3ヶ月で、生育に差が出始めているのがわかります。
右側のごく一般的な「観葉植物の土」で植えたポトス、3カ月で徒長がはじまりました。
ただ、これが従来の常識。暑くてうす暗いので「徒長」して当然です。
対し「プレミアム用土」ので植えた方は(左)、節間が詰まりガチッとした草姿を維持しているのがわかります。
「土でここまで変わるものか・・・。」正直、ビックリしました。
もちろん、プレミアム用土で植えれば徒長しないという訳ではありません。植物や、お世話の仕方によって植物の生長具合は変わります。
ただ「一般の観葉植物の土に植えた時と比べると、徒長しにくい。美しく生長する。」ということは言えると思います。
(1鉢当たり)数百円の違い。
お気に入りの植物であったり、植物は好きだけど「あまり数を増やすつもりはない」という方には、このプレミアム用土を推薦します。
ザッザッ。植物の為に手間を惜しまない。
プレミアム用土は、最高級の硬質赤玉土がメイン。しかしながら、どんなに高級な土でも写真の様に、土の袋の中には「土の微塵」が含まれています。
盆栽を植え替える際、盆栽職人は必ずふるいを振って、土の微塵をとってから植えます。
なぜなら微塵は、土の中の通気や排水を悪くするから。
実は、この「ひと手間」が非常に大事。
最高級の素材を使い、ザッザッと何度もふるいをかけてから袋に詰めたのが、プレミアム用土なんです。
プレミアム用土、一言でいえば「硬い土」。硬くて崩れにくい赤玉土をメインに配合されています。
では土が固いとどうなのか?
まず第一に、「土が長持ち」します。
植物はいずれ「植替え」が必要なんですが、その一つの要因は「土の劣化」。プレミアム用土は、劣化しにくい硬い土だからこそ、一般の用土に比べ、植替え期間が開いても大丈夫という訳です。
そしてもう一つ。「鉢の中いっぱいに、根をはびこらせる事が可能」という大きなメリットが。
現在主流の「やわらかい土」。その土だと植物はストレスなく、根をスススッと伸ばします。そして鉢の底で行き止まりとなり、分岐を開始。鉢の底でグルグルとぐろを巻くようにはびこっていきます。
対し「硬い土」に植えた場合、根は鉢の底まで行かずとも、途中何度も硬い土にぶつかり、分岐を試みます。要は「やわらかい土」の場合、根が鉢底に集中するのに対し、「硬い土」は写真のようにいたるところで根が分岐。鉢全体に根が行き渡るのです。
「土の劣化がしにくい」、「根を張るスペースが広い」というのが「5年間植替え不要」の根拠。「5年」はさておき、植替えまでの期間は一般のやわらかい土に比べ、長くなっても問題ないのはご理解頂けると思います。
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