時代と国境を越え、ろうそくとお線香は祈りを捧げるために欠かせないものとされてきました。 仏教では、ろうそくの灯りは亡くした家族と現世の私たちを結ぶ架け橋といわれています。また、火を灯すことは、「煩悩を取り払う」「周りの不浄を清める」という意味があります。 ゆらゆらしたオレンジの明かりを眺めるだけで気持ちが落ち着きますし、お空の故人様とつながっていると思うと嬉しいですね。 お線香の煙は「仏様の食べ物」であるとも言われています。煙の香りによる癒し効果や、空気の浄化作用も期待できます。線香を灯して祈りを捧げることで「けむりに乗って、想いがお空まで届く」と思うとすてきですね。 ディアファミリーではろうそく・線香もさまざまな種類をご用意しております。香りで故人様をもてなすだけでなく、その方らしいデザインのものを選んだり、 供養をすることでご自身も癒されるような香りを選んでいただくと良いでしょう。
『香』は、宗教的な用いられ方や嗜好品としての役割、又その時代によって、様々にかたちを変えてきました。 昔は、不浄な心と体の内を清めたり外から受けるのを防ぐために用いられたそうで、供養の場面では、仏様に香の粉末を燃やして祈りを伝える『お焼香』として供えていたそうです。 時代を経て、『香』を線状に固めて燃やすようになったものが『線香』で、供養する側が火種が要らず便利なので主流になったのだとか。 一般に売られている『お香』と『お線香』に違いがあるとすれば、『お香』は楽しむために香りが残り、『お線香』は毎日のことなのでほのかに香るものや、煙が少ないものが多いという点でしょうか。 用途や形状によって呼び名が変わりますが、もとは同じもの。仏様をもてなすときには『香』を『お線香』と呼び、香りを楽しむときには『香』を『お香』と呼ぶ、と考えるのが良いようです。