若き詩人の眼が二眼レフカメラで切り取った、昭和の日常の余白フィルムの持つ豊かな世界観、写真家のスピリッツを尊重し、再編集して次世代へ伝えることを目的に、その活動を開始した<Dear Film Project>。各500部限定で7人の写真家のZINEを作成しました。
※シリアルナンバー入り。ナンバーはお選びいただけません。
谷川俊太郎は、言うまでもなく日本を代表する詩人である。自身も写真を撮り、写真家とコラボした書籍もたくさんある。
今回、DEAR FILM PROJECTがZINEにしてみたいと思ったのは、
「この稀有な詩人は、若いころ何を見ていたのか?」ということだった。
日本がまだ貧しかった頃、若い詩人はカメラのファインダーから世界をどのように観ていたのか?日々の生活の中で詩人はどんな瞬間を大切に感じていたかを、詩の言葉ではなく撮影した眼差しを通して追体験したいと思った。
そんな訳で、谷川のクローゼットに眠っていた二眼レフカメラで撮影された膨大なネガの山から、谷川自身が選んだ写真が、数十年の時を経て日の目を見ることになった。
■谷川俊太郎
1931(昭和6)年東京生れ。
1950年「文學界」に「ネロ他五篇」を発表して注目を集め、1952年に処女詩集『二十億光年の孤独』を刊行、みずみずしい感性が高い評価を得る。以降、2021年6月現在まで数多くの詩集、エッセイ集、絵本、童話、翻訳書があり、脚本、作詞、写真集、ビデオなども多数手がける。その詩は海外でも広く支持されている。読売文学賞を受賞した詩集『日々の地図』をはじめ、詩集『六十二のソネット』『定義』『世間知ラズ』『ことばあそびうた』『よしなしうた』『夜のミッキー・マウス』『トロムソコラージュ』『ベージュ』、翻訳に『マザーグース』など、著書多数。
■DEAR FILM PROJECT
フィルム写真をアップサイクルする取り組みを目的としています。 紙媒体の隆盛期(50〜90年代)多くの写真家が豊かな感性と視点でシャッターを切ってきた当時の写真を掘り起こし、匂い立つ情感を大切にしてオブジェとも言える紙のメディアを制作します。
【実寸】
ONE SIZE:大きさ20.7×14.6 厚み0.3
※ZOZOTOWN独自の方法により採寸しております。