■ 人から人へ、親から子へ。受け継がれるもの。
昭和14年、愛媛県内子町で祖父である宮瀬栄一が卸・小売店として創業、それが会社名「宮栄」のルーツです。
もともとは市販のお菓子も扱う問屋でしたが、ある時、仕入れ先の小さな芋けんぴ工場が廃業すると聞き、ものづくりが好きだった父は、なんとかこの味を引き継ぎたいと、古い機械と製法を譲り受けたのです。
今思えば、あのときに芋けんぴ屋さんに教えていただいたのは、技術だけではなく、小さなお菓子に込める想い、そして変わらぬ手づくりへのこだわりでした。
こうして、そのとき既に事業継承の為にUターンしていた私と父と、二人での自社製造がスタートしました。
私が子どもの頃には当たりまえに有ったように、混ざり物の無い昔ながらの安心な菓子を残していきたい。
これからの子供たちにも食べさせたい。
父は仕入先の廃業に直面し、そんな思いが強まったようです。
今は引退した父・善三(ぜんぞう)の想いを汲んで、自社の手づくり菓子に「善蔵(ぜんのくら)」と名付け、その精神を受け継いでおります。
■ 内子、愛媛の生産者さんが育てた食材を使って
顔が見えるからこそ安心できる。
当社のお菓子作りには地元の生産者さんたちとの信頼関係が欠かせません。
手塩に掛け、我が子のように大切に育てられた食材を届けていただく生産者さんたちの一途な想いが、安心・安全で美味しいお菓子『善蔵』に活かされています。