【2025年5月9日発売】Rega AURA MCフォノアンプ

[ AURA / REGA]
MCフォノアンプ「AURA」
RegaのフラッグシップMCフォノステージ。3ステージ構成の完全ディスクリート設計を採用し、FET入力段、Pure Class AのRIAA段、バランス設計の出力段により、極めて正確かつ静寂な音質を実現。通信衛星技術を応用した高性能カスタムコンデンサーや、大型トロイダルトランスを採用することで、高精度なRIAAカーブ再生と安定した出力を両立。各段に専用電源を設け、ノイズ干渉を徹底排除。重厚な筐体構造により、防振・ノイズ対策も万全です。

仕様
・負荷値切替:50/100/150/300/400 ohm(手動)
・コンデンサー容量切替:1000/2000/3200/4300/5700 pF(手動)
・入力負荷:9.6mV / 4.9mV(1kHz, Gain 1/2)
・出力:200mV(アンバランス)、400mV(バランス)
・出力抵抗:100Ω(アンバランス)、200Ω(バランス)
・RIAA特性:100Hz〜50kHz ±0.2dB
・周波数特性:13.5Hz(-3dB)〜100kHz(-0.2dB)
・歪率:0.03%(1V, 20Hz〜20kHz)
・ゲイン:69.5dB(Gain 1)、63.5dB(Gain 2)
・サイズ:W350×H88×D435 mm
・重量:13.5kg

MCフォノアンプ
AURA


■Rega フォノアンプのフィロソフィー
Regaは、MC/MMのフォノステージは設計の根本的な思想から違うべきである、との考えており MMカートリッジ用に、FONO-Mini, FONO-MM、MCカートリッジ用に、FONO-MC, AURA をモデルラインアップに揃えています。また、MM/MC両方のカートリッジに対応するフォノアンプARIAは、入力回路からMM/MCが分かれており、トロイダルトランス、大型オーディオコンデンサーと出力端子を共有する以外は、MM/MCそれぞれが独立した回路構成で設計されています。基本設計は、エントリークラスのFono- Miniから全モデル、ディスクリート設計となっています。特にMCカートリッジ用フォノ ステージは、左右独立設計が基本となっており、抵抗値の設定やコンデンサー容量も左右独立で設定できるなど、MCカートリッジ様々な仕様にあわせて最適な設定が出来るようになっています。

AURA
AURAは、Rega MC フォノステージ(フォノアンプ)の最上位モデルとして位置づけられており、ターンテーブル-Naia、 MCカートリッジ-Aphelion 2 といったハイエンドモデルと共に、Rega フラッグシップモデルとして位置づけられます。設計は、英国で高い評価を受けるRega アンプチームが担当、Rega アンプの最上位モデル-OSIRISをベースに プリ・アンプとしても十分に通用する開発設計を実現しました。3ステージで構成される完全ディスクリート設計を採用、入力段には、北米の宇宙工学企業と共同開発し、通信衛星向けの技術が搭載されたカスタムコンデンサーL/R独立で搭載されています。カスタム製の大型トロイダルトランスの他、出力段にもOSIRISで採用されているカスタムコンデンサーを採用するなど、強力な電源供給回路を中心に、安定したライン出力(アンバランス、バランス)を実現しています。

■主な特徴
1) 入力段、RIAA段、出力段の3ステージで構成される完全ディスクリート設計
・入力段は、FETを採用したGain Stage として設計されています。FETのマッチングも取られている他、MCカートリッジからの信号にノイズがまわり込まないように、細心の注意が払われ、さらに、回路上のバイアス電流がMCカートリッジに逆流しないような回路設計が採用されています。オーディオグレードのカスタムコンデンサーやFETを採用した入力段は、RIAA段を正確にドライブし、特に高域の特性の改善に貢献しています。
・RIAA段は、Pure Class A、左右独立、バランス設計を採用されており、偏差1%以内の範囲で、ポリプロピレンコンデンサーを選別するなど、正確なRIAAカーブを再現します。
・出力段も、RIAA段同様に、左右独立、バランス設計となっているほか、ファストリカバリーダイオードやオーディオグレードのカスタムコンデンサーが採用され、優れた位相のコントロールと高周波ノイズ対策が図られています。

2) 通信衛星技術を応用した高性能オーディオコンデンサー
北米の宇宙工学企業と共同開発したカスタム製高性能オーディオコンデンサーを採用、1年の歳月をかけAURAのために、開発をしました。 コンデンサーは、L/R,それぞれ独立で採用されており、マッチングを確認した後、アッセンブルされています。Regaは、このコンデンサーが外部に流出しないよう厳しい在庫管理を生産工場に課しています。

3) 出力段にもカスタムコンデンサーを採用。英国で高い人気を持つRegaのハイエンドアンプの回路構成を基本に出力段は設計し、安定したライン出力を実現。Auraの場合は、トランスから電源供給回路、出力段まで、ゲインの係数や電流値がコントロールされているだけでなく、電圧値を通常より60%高くすることで、ノイズフロアーを下げ、ゲインの係数とダイナミックレンジの拡張を実現しています。

4) AURA用に特別設計されたカスタム製大型トロイダルトランスを採用、各段に個別の電源供給回路を設け、ノイズの回り込み等に最新の注意が払われています。

5) Regaの上位クラスのアンプと同等の重量級の天板やシャーシ、フットを採用し、防振対策の他、飛び込みノイズの対策が施されています。


■主な仕様

対応可能なカートリッジの負荷値
(手動で可変/ohm)
50/100/150/300/400
コンデンサーの抵抗値(手動で可変/μ) 1000/2000/3200/4300/5700 pF
入力負荷 9.6mV/4.9mV (1kHz, Gain-1/2)
出力レベル 200mV(アンバランス), 400mV(バランス)
出力抵抗 100ohm(アンバランス), 200ohm(バランス)
RIAA 100Hz-50kHz +0.2dB
周波数特性 13.5Hz (-3dB) -100kHz (-0.2dB)
歪率 0.03% (1v, 20Hz-20kHz)
入力感度(手動で可変) 69.5dB-Gain 1/63.5dB-Gain 2
サイズ(WxHxD mm) 350 x 435x 88
重さ(kg) 13.5 kg