Musical Fidelity A1 インテグレーテッドアンプ
Musical Fidelity A1 は 1983年に「初代A1」が登場、そのスマートなフォルムと力強いサウンドが 注目を集めた。アニバーサリーモデルはあったが全面的にブラッシュアップされた「A1」を2023 年復刻した。40年ぶりに発表されたMusical Fidelity A1は、あらゆる条件下で、あらゆるスピー カーを最適に駆動する製品として、現在のテクノロジーの粋を集めたインテグレーテッドアンプ として開発されている。その特長は以下の通り。
●A級パワーアンプであり、最大出力25A ながら8Ω負荷時において25WのクラスA電力を出力し、感度が低く鳴らすのが困難なスピーカーシステムを容易に駆動させることが可能。
●クラスAアンプ特有の放熱に関しても、外観のイメージを決定づける特大ヒートシンクを搭載しつつ、クラスAの定常電流を超過すると、一時的にクラスBスタイルの動作にスライドさせることにより放熱を軽減させる設計。(初代A1と比較して放熱は40%軽減)
●トランスをより効率的な「ディアル モノ スピリットレール巻線」に変更することで、より優れた電力処理と完全に独立した左右の電源によって電力が供給されるため2倍の供給容量を持ちリップルとノイズを低減させる。
●プリアンプ回路は初代A1のオリジナル回路設計を踏襲いているが、新たに「ダイレクト スイッチ」を追加。ダイレクト スイッチはボリュームコントロールの前のゲインブロックをバイパスしてゲインが10dB低下。それにより最新のデジタルソースやハイレゾソースに使用することで、ボリュームポテンションメーターの範囲を微調整し高感度のラウドスピーカーに適応する。
●MMカートリッジだけでなくMCカートリッジのイコライザーを追加。フォノステージのMM及びMCイコライザーはディスクリートされ、MC入力時には自動入力インピーダンスがマッチングされゲインが増加される。
A1 - 仕様
【増幅器】
・電力: 8 オームでチャンネルあたり 25 ワット
・電圧: 42.5 ボルトピークツーピーク
・電流: 25 アンペア ピークツーピーク
・ダンピングファクター: 150
・ゲイン(最大音量):32dB(ダイレクトモード)、42dB(ノーマルモード)
・出力デバイス: チャンネルごとに 2 台
・信号/雑音比: 82dB
・チャンネルセパレーション: 85dB
・周波数特性:+0、-1dB、10Hz〜40kHz
・ラインレベル感度: 公称300mV rms、最大8V rms
・ラインレベル入力インピーダンス: 25k オーム
・テープアウトインピーダンス: 220 オーム
・プリアウトインピーダンス: 100 オーム
【フォノプリアンプ】
・フォノRIAA応答: +/- 1dB
・MM感度:公称5mV
・MM容量/インピーダンス/ゲイン:100pF/50kΩ/40dB
・MM信号/雑音比: 75dB
・MC感度:公称450μV
・MCインピーダンス/ゲイン:1kΩ/60dB
・MC信号/雑音比:70dB
【入力】
・1x フォノ RCA MM/MC、5x ライン RCA
【出力】
・1 x ラインレベル RCA 修正テープ出力
・1 x ラインレベル RCA var PRE OUT
・1 x 4mm バナナ/バインディングポスト スピーカー出力
【一般情報】
・寸法(幅×高さ×奥行き):440×68.3×283.3mm
・主な電圧: 230V/115V 内部設定または 100V オプション
・最大消費電力:130W、スタンバイ時0W(=電源スイッチOFF)
・重量: 10.5kg