機械の研究 2020年3月1日発売 第72巻 第3号
■著者一覧
進藤美知子 生津資大 石光俊介 狩野勝吉 伊藤義康 堀田源治 棚橋隆彦 酒井智次 酒井達雄 福田収一
■キーワード一覧
生体適合材料 発熱ナノ粒子 サウンドデザイン論 音 デザイン 製品価値を高める データ 超耐熱合金切削 基礎技術 トラブル対策 エンドミル切削 基礎技術 パリ協定 世界 日本 エネルギー動向 再生可能エネルギー 風力発電 産業安全工学 人間工学 アクセシブルデザイン CFD 基礎講座 巨視的バランス 微視的バランス ねじ締結 機械構造用金属材料 超高サイクル疲労 VHCF-2 VHCF-4 IMECE 2019
株式会社養賢堂
雑誌紹介
- 本誌「機械の研究」は、1949年(昭和24年)、それまでの
- 機械工学の概念を脱却して、工学・工業の一環としての機
- 械工学に関する新しい研究と技術の進歩を提供する事をそ
- の主眼に創刊した月刊誌です。工学全般・工業に関連した
- 研究分野において、最新かつ重要な学理および興味深い研
- 究成果を平易に解説しています。
巻頭記事「生体適合材料で創る発熱ナノ粒子」
- 発熱反応機能をもつ小さな粒子を作るには、粒子一粒の中に軽金属と遷移金属のナノサイズでの繰り返し構造を作る必要がある。
これを実現するアイディアは複数あるが、例えば、多孔質金属微粒子の空孔に異種金属を堆積できれば、
自己伝播発熱機能をもつ微粒子が実現する可能性がある。このアイディアは、つまり、2つの金属の繰り返し構造を
1粒の微粒子内に設けることとなり、多層膜と同じメカニズムでの発熱機能を実現できる可能性を含んでいる。
著者らがこれまで研究開発してきたTi/SiOx発熱微粒子の作製と発熱性能評価結果の一例を記述する。
自己伝播発熱機能をもつTi/Si多層膜のコンセプトに基づき、ナノサイズの金属微粒子に自己伝播発熱機能を付与する技術を紹介する。
具体的には、霧化加熱法で多孔質SiOxナノ粒子をさまざまな粒子サイズや空隙率・空隙径で作製し、還元した多孔質SiOxナノ粒子にTiを
スパッタ堆積させることで、Ti/SiOxナノ粒子を完成させる。
さまざまな空隙率のSiOxナノ粒子をもとに作製したTi/SiOxナノ粒子を準備し、
その発熱性能を調査して、空隙率が発熱性能に及ぼす影響を述べる。
(愛知工業大学 工学部 機械学科)
進藤美知子・生津資大
版型
展望・総説・解説
連載講座
- サウンドデザイン論(9)
音をデザインし製品価値を高めるには/石光俊介 - データで学ぶ 超耐熱合金切削の基礎技術とトラブル対策(13)
第5章 エンドミル切削の基礎技術(1)/狩野勝吉 - パリ協定以降の世界と日本のエネルギー動向(23)
再生可能エネルギー(風力発電)の課題と展望 その1/伊藤義康 - 産業安全工学(29)
人間工学とアクセシブルデザイン(2)/堀田源治 - CFDの基礎講座(26)
巨視的バランスと微視的バランス その3/棚橋隆彦 - 詳しく学ぶ ねじ締結の基礎(12)/酒井智次
- 機械構造用金属材料の超高サイクル疲労(22)
6. VHCF-2〜VHCF-4の10年間の研究動向(2)/酒井達雄
コラム:一杯のコーヒーから(158)
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