機械の研究 2019年4月1日発売 第71巻 第4号

■著者一覧
小室明宏 杉田直彦 吉田亮 酒井智次 堀田源治 岡村一男 狩野勝吉 酒井達雄 伊藤義康 棚橋隆彦 福田収一

■キーワード一覧
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株式会社養賢堂
雑誌紹介
  • 本誌「機械の研究」は、1949年(昭和24年)、それまでの
  • 機械工学の概念を脱却して、工学・工業の一環としての機
  • 械工学に関する新しい研究と技術の進歩を提供する事をそ
  • の主眼に創刊した月刊誌です。工学全般・工業に関連した
  • 研究分野において、最新かつ重要な学理および興味深い研
  • 究成果を平易に解説しています。
巻頭記事「最新ギヤスカイビング加工機の特徴」
  • 歯車は、遊星歯車装置や制御装置など数多くの装置に構成されており、ロボット・自動車・船舶・飛行機に用いられるばかりでなく、時計やカメラの三脚、自動改札機にも幅広く使用されている重要な機械要素である。その中の一つとして自動車の自動変速機では高能率化・高精度化のため、多段化がすすんでおり、その構成部品である内歯車の需要も増してきている。これまで内歯車は主に大量生産にはブローチ加工が、少量生産にはギヤシェーパ加工が用いられてきた。内歯車の急増にともない、加工の高能率化および低コスト化がより一層要求されるようになった。これらの要求を満たす新たな工法としてギヤスカイビング加工は注目されている。

    当社では JIMTOF2012、2014 にギヤスカイビング加工専用機である KPS20 を出展した。
    取付け可能ワーク最大径が ?200 で、主に自動車用変速機の内歯車や小モジュールの内歯車が対象であった。
    2015 年には対応ワークサイズの拡充を求める要望に応えるためワーク最大径が 300 mm まで対応可能な KPS30 を開発した。
    製造業の生産形態は変化してきており加工ワークの多様化、多品種変量生産へのフレキシブルな対応や、自動化・無人化へのニーズが高まっている。

    本稿では、これらの要求に応えるために当社が新たに開発したギヤスカイビング盤 KPS201/301 について紹介する。

    (株式会社カシフジ 小室明宏)
版型
  • B5
展望・総説・解説
  • 最新ギヤスカイビング加工機の特徴/小室明宏
  • セラミックスにおけるレーザアシスト加工の可能性/杉田直彦
  • ウォーターミストによる火災の消火及び爆発の防止(6)/吉田亮
連載講座
  • 詳しく学ぶ ねじ締結の基礎(1)/酒井智次
  • 産業安全工学(19)―行動特性測定の実験的測定法と危険志向特性の改善 その1―/堀田源治
  • 固相変態を伴う材料挙動とモデリング(4)―拡散型変態モデルとその利用方法―/岡村一男
  • データで学ぶ 超耐熱熱合金切削の基礎技術とトラブル対策(3)―超耐熱合金の種類,組成と被削性 その2―/狩野勝吉
  • 機械構造用金属材料の超高サイクル疲労(14)/酒井達雄
  • パリ協定以降の世界と日本のエネルギー動向(13)
    ―原子力発電の課題と将来展望 その2―/伊藤義康
  • CFDの基礎講座(15)
    離散ナブラ演算子法の理論―立方体格子―/棚橋隆彦
コラム:一杯のコーヒーから(147)
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