展着剤の基礎と応用 展着剤の上手な選び方と使い方 川島和夫 著

本書では散布水量の低減や散布時間の削減などを意図して農薬
散布に係るコスト低減化を目指す環境保全型農業を提言しながら、
展着剤の上手な使い方について紹介すると共に、効果効能を
しっかりと意識した展着剤の上手な選び方・使い方が広く
普及することを切に願うものである。

第1章は総論であり6つのグループ別に代表的な展着剤を挙げ、
積極的に薬効・薬害に作用して散布水量や散布回数の低減化、
耐雨性向上などの多面的な機能を発現することを紹介し、
今後の開発の課題についても言及している。

第2章では基礎知識も含めた各論になり、界面活性剤の基礎、
農薬製剤(乳剤・水和剤・顆粒水和剤・フロアブル)の基礎、
機能性展着剤の作用特性、作物残留に及ぼす影響、使用上の
注意事項や海外(特に米国)での使用実態などを紹介している。

第3章では全国の評価機関での展着剤添加の試験成績を
中心に主要な作物別に紹介している。

なお、本文中に展着剤の上手な選び方・使い方のヒントになる
Q&Aコーナーを設けているので、各作物の病害虫防除場面などの
農薬散布において参考にして頂ければ幸いである。
著者
版型
  • A5
ページ数
  • 138
目次
  • はじめに

  • 第1章 新時代の展着剤(総論)
  •  1.最近の話題の展着剤
  •  2.展着剤の多面的な機能
  •  3.今後の開発方向

  • 第2章 展着剤の選び方と使い方(各論)
  •  1.農薬と展着剤
  •  2.展着剤の分類と機能
  •  3.界面活性剤とは
  •  4.農薬製剤と界面活性剤
  •  5.機能性展着剤の作用特性
  •  6.作物残留に及ぼす展着剤の影響
  •  7.使用上の注意事項
  •  8.海外での使用事例から学ぶ

  • 第3章 主要な作物での試験事例集
  •  1.果樹での適用
  •  2.茶での適用
  •  3.野菜の病害防除
  •  4.野菜の虫害防除
  •  5.除草剤での適用
  •  6.生物農薬での適用
  •  7.その他への影響

  • おわりに・参考資料(主要な展着剤の登録内容)
  • 参考文献・索 引
  • 上手な選び方・使い方のポイント(基礎編・応用編)