農業および園芸 2024年4月1日発売 第99巻 第4号
論説・総説・資料・実用
『静岡県内の茶園における雑草植生の特徴』から
静岡県では有機栽培茶の生産を推進している。2021年には「みどりの食料システム戦略」が農林水産省により策定され、全国的にも有機農業の推進が図られている。
一方、有機栽培茶園では化学合成農薬が使用できないため、雑草対策が大きな課題となっている。有機栽培茶園では肩掛け式刈払機や手取りにより除草しているため、雑草防除に多大な労力がかかっている。有機栽培の推進のためには、有機栽培茶園における雑草植生の特徴を明らかにし、これに対応した雑草防除技術を開発する必要がある。
これまでに国内の茶園における雑草発生実態を調査した研究事例は少なく、慣行栽培および有機栽培茶園における雑草植生の現状解明が不可欠である。
静岡県農林技術研究所
市原 実
版型
B5判
目次
口絵
季節の花〔169〕−4月の花 マムシグサ,ウスバサイシン,シジミバナ,ヒゴツバキ,マイヅルソウ,ムベ
元 島根大学 生物資源科学部
細木高志
当面の話題
農業への注目を高めるキーワード
編集部
論説・総説・資料・実用
赤色系レタス栽培に好適なLED光環境に関する研究
園芸研究家
三浦周行
ホルスタイン種未経産牛の人工授精における注入部位による受胎率の相違
NOSAI北海道・オホーツク統括センター大空支所
坂本 斉
合田健二
岡野衣千花
ジェネティクス北海道・十勝清水種雄牛センター
坂本幸造
山根慧悟
トマト長期多段栽培における開花から収穫までの栽培環境と収量との関係
神奈川県農業技術センター
小泉明嗣
静岡県内の茶園における雑草植生の特徴
静岡県農林技術研究所
市原 実
乳牛ふん尿由来の高水分堆肥化物の発酵を改善する技術の検討
岡山県農林水産総合センター 畜産研究所
水木 剛
連載記事
牛海綿状脳症(BSE)と特定危険部位(SRM)と肉骨粉・動物性油脂の取扱い状況[1]−プリオン病,BSE,英国での初発,飼料規制−
獣医師
技術士(農業−畜産)
博士(農学)
森山獣医師・技術士事務所代表
(一般社団法人)日本シニア起業振興機構(J-SCORE)理事
森山浩光
縄文人の生活〜その衣食住を探る〜〔7〕
縄文人の住まいを推しはかる
元大阪府立大学大学院教授
樽本 勲
移行期の乳牛の管理〔10〕子牛のルーメンの発達(Rumen Development in Calves)
信州大学名誉教授
辻井弘忠
近代園芸学事始め[48]―連載[36]〜[38]の補足事項について―
東北大学名誉教授
金浜耕基
ジャック・ハーラン著「Crops and Man(作物と人間)」第3版
栽培植物と人間の共進化について伝えるもの[28]
第11章 南北中央アメリカ
元 農研機構バイオマス研究統括監
中川 仁
農界ニュース