機械の研究 2024年11月1日発売 第76巻 第11号

注目連載記事
ねじ締結の基礎(4)
ねじおよびねじ結合部の強度

第1回の講座では、ねじ締結体に起こりうる破壊などの不具合事象である故障モードとその発生部位の関係について述べ、さらに、第2回の講座および前回(第3回)の講座では、ねじ締結体の締付けおよび外力の作用によって、ボルト・ナット結合にどのような負荷が作用するかについて解説した。

一般に、部材のある部分に作用する負荷(loadまたはstress)がその部分の強度(strength)を超えると破損("failure"="故障")が起こると考えられ、“強度”は「その部分が破損するときの応力(stress at failure)」と言い換えることができる。

広義の“負荷”には、熱的負荷や電気・化学的負荷も含まれるが、本稿では、外力の作用によって生じる負荷(機械的負荷)だけを対象とし、ねじおよびねじ結合部の強度を考えるうえで必要となるいくつかのポイントについて解説する。

名古屋工業大学 名誉教授
萩原正弥

版型

B5判

目次

展望・総説・総論
複合材料の力学入門(9)
拓殖大学 名誉教授
笠野英秋

連載講座
ねじ締結の基礎(4)
ねじ部品およびねじ結合の強度特性
名古屋工業大学 名誉教授
萩原正弥
機能材料と構造の力学(10)
磁歪材料の力学
東北大学 大学院環境科学研究科
先端環境創成学専攻 教授
成田史生
生体機械工学(14)
細胞変形の計測
工学院大学 工学部 機械工学科 教授
橋本成広
機械構造用金属材料の超高サイクル疲労(62)
立命館大学 名誉教授
酒井達雄
カルマンフィルタとその周辺および応用(27)
非線形カルマンフィルタ(1)―拡張カルマンフィルタ
立命館大学理工学部 教授
久保幸弘
立命館大学理工学部 名誉教授
杉本末雄

特別講座:機械系大学院入試問題演習
(53)「制御工学:東京大学2023年夏季実施より」
神奈川大学 教授
江上 正

歴史に学ぶ「機械の研究」
第18巻 第1〜3号 掲載 「V/STOL機用エンジンの形式と特性」
編集部

新刊紹介
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