機械の研究 2025年7月1日発売 第77巻 第7号
巻頭記事
線接触における転がりトラクションの計算式
潤滑下の二物体が同じ表面速度で転がり接触しているとき、潤滑剤の粘性による抵抗が回転を妨げる方向に働く。この現象は、転がりトラクション(rolling traction)とよばれている。転がりトラクションは、転がり軸受の摩擦の一因と考えられており、潤滑膜厚とともに、古くから研究がおこなわれている。本稿では、これまでの線接触における転がりトラクションの計算式に関する研究経過を概説したうえで、最近、太田と松山によって提案された転がりトラクションの計算式の研究を紹介する。
長岡技術科学大学 教授
太田浩之
版型
B5判
目次
展望・総説・総論
線接触における転がりトラクションの計算式
長岡技術科学大学 教授
太田浩之
壁面温度を用いたマイクロチャンネルを流れるガスの温度・速度・圧力の予測法
鹿児島大学 学術研究理工学域 工学系 機械工学プログラム 教授
洪 定杓
鹿児島大学 学術研究理工学域 工学系 機械工学プログラム 教授
片野田洋
東京都立大学 名誉教授
浅古 豊
ロードアイランド大学 機械・産業・システム工学科 教授
Mohammad Faghri
複合材料の力学入門(17)
拓殖大学 名誉教授
笠野英秋
連載講座
応用ウェーブレット解析入門(1)
連続ウェーブレット変換と時間周波数解析
神奈川大学工学部 准教授
藤ノ木健介
生体機械工学(22)
拍動流と凝血塊形成
工学院大学 工学部 機械工学科 名誉教授
橋本成広
特別講座:機械系大学院入試問題演習
(63)「機械力学:神戸大学2024年夏季実施より」
神奈川大学 名誉教授
伊藤勝悦
編集部だより
工学書・研究論文の執筆に必要な知識とスキル
編集部
歴史に学ぶ「機械の研究」
第3巻 第6−8号「いろいろの送風機の特徴と性能」より
編集部
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