機械の研究 2025年3月1日発売 第77巻 第3号

巻頭記事
媒体撹拌型ミルへの離散要素法の適用

粒子群の挙動や運動エネルギーの解析において、離散要素法(Discrete Element Method, DEM)は有用な手法として広く認識されている。特に粉砕機への応用では、粉砕効率や搬送効率の向上を目指した研究が多くおこなわれてきた。ボールミルや遊星ミルなどの媒体型ミルにおいては、DEMを用いた解析が進められ、粉砕効率改善への具体的な知見が得られている。DEM の最大の特徴は、実験では観察が難しい粒子挙動や粉砕部への応力分布を可視化できる点にある。また、装置形状や運転条件、原材料特性を柔軟に変更し、その影響を定量的に評価可能であるという利点もある。

本報では、媒体撹拌型ミルにおいて異径媒体の混合が粉砕挙動に及ぼす影響を明らかにすることを目的としてDEMを適用した研究例を紹介する。

早稲田大学 理工学術院 教授
東京大学 大学院 工学系研究科 教授
所 千晴

早稲田大学 大学院創造理工学研究科
宮澤 諒

版型

B5判

目次

展望・総説・総論
媒体撹拌型ミルへの離散要素法の適用
早稲田大学 理工学術院 教授
東京大学 大学院 工学系研究科 教授
所 千晴
早稲田大学 大学院創造理工学研究科
宮澤 諒
複合材料の力学入門(13)
拓殖大学 名誉教授
笠野英秋
原子間相互作用と摩擦(2)
微小荷重条件でのSiと金属の摩擦
東京農工大学大学院 工学府
機械システム工学専攻 教授
安藤泰久

連載講座
カルマンフィルタとその周辺および応用(31)
非線形カルマンフィルタ(4)―情報行列(1)
大阪大学 大学院 工学研究科 特任准教授
和田光代
立命館大学理工学部 名誉教授
杉本末雄
生体機械工学(18)
細胞に対する機械的振動の影響
工学院大学 工学部 機械工学科 教授
橋本成広
自然環境と再生可能エネルギー(追補3)
誘導・同期発電機と小水力発電装置の軸受構造,増速機について
明治大学 再生可能エネルギー研究インスティテュート
飛田春雄

一杯のコーヒーから(215)
「わざ」について
元Consulting Prof., Stanford Univ
慶應義塾大学 (顧問)
福田収一

特別講座:機械系大学院入試問題演習
(58)「材料力学:早稲田大学2024年夏季実施より」
神奈川大学 名誉教授
伊藤勝悦
(59)「制御工学:早稲田大学2024年夏季実施より」
神奈川大学 教授
江上 正

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