機械の研究 2023年2月1日発売 第75巻 第2号

巻頭記事「熱弾性流体潤滑(材料特性の相違する場合)」

重要かつ代表的な機械要素である集中接触面をもつ転がり軸受や歯車などの機能・性能・信頼性向上の一翼を担うトライボロジーの一分野である弾性流体潤滑(Elastohydrodynamic Lubrication, EHL または EHD と略称される)は、油膜厚さ形状の数値解析結果とその実時間直接観測を可能にした光干渉法を両輪として 1960 年代に確立された。その後、新たな数値解析法の開発、潤滑油特性、潤滑油の接触域内流動特性や表面粗さの影響など多岐にわたる事項が検討されその潤滑現象の理解が高められつつある。

版型

B5判

目次

展望・総説・総論
熱弾性流体潤滑(材料特性の相違する場合)
九州工業大学 名誉教授
兼田〓宏

連載講座
カルマンフィルタとその周辺および応用(10)
カルマン・スムーザ(1)
立命館大学 名誉教授
杉本末雄
大阪大学大学院工学研究科 特任准教授
和田光代
応用力学基礎講座(3)
変分法の連続体への応用
慶應義塾大学 名誉教授
棚橋隆彦
植物の葉や花に関する力学的研究(9)
キュウリの体を支える巻きひげの力学的役割
(株)衝撃工学研究所 執行役員
大阪大学 名誉教授
小林秀敏
機械構造用金属材料の超高サイクル疲労(51)
7. VHCF−5〜VHCF−7の10年間の研究動向(4)
立命館大学 名誉教授
酒井達雄

コラム:一杯のコーヒーから(193)
機械工学によるGuerilla Marketing その2
元 Consulting Prof., Stanford Univ
慶應義塾大学 顧問
福田収一

特別講座:機械系大学院入試問題演習
(30)材料力学:東工大2021年夏季実施より
神奈川大学 名誉教授
伊藤勝悦

歴史に学ぶ「機械の研究」―第23巻 第1号 掲載 特集「流体工学」
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