1766年にギロー家が取得して以来品質の向上が始まり、1855年の格付では見事1級に輝きました。その後オーナーの交代は何度かありましたが、ギローが劇的に変わるタイミングとなったのは1983年、グザヴィエ・プランティー氏が支配人に就任した時です。氏の指導の下、大改革が行われた『シャトー・ギロー』は厳しい選果を行い熟した果実のみを収穫することで、めざましい発展を遂げてきました。SO2の使用も最小限に抑え補糖も禁止するなど、自然に近い造りを心がけ最高品質のソーテルヌ・ワインを産しています。ロバート・パーカー氏も『グザヴィエ・プランティーのおかげで、今このシャトーは絶頂期にある』と評価しています。
格付1級シャトーで初!の有機認証を獲得したシャトー1855年にメドックとソーテルヌで1級に格付されたシャトーの中で初にして唯一(2012年現在)の有機認証を取得したシャトー・ギロー。25年にも及ぶ環境保全のための栽培の結果、行き着いた結論です。2008年から転換中となり、2011年に正式認証されました(2011年が有機認証としての初ヴィンテージ)。厳しい選果のうえ熟したブドウのみを収穫しています。
ロバート・パーカー氏はシャトー・ギローについて「この卓越したシャトーは、聡明な管理人、グザヴィエ・プランティのおかげで、今その絶頂期にある。「G」という名のおいしい辛口白ワインもつくっている。 」「ギローで最も驚くべきことは、ソーヴィニョン・ブランのブレンド比率が高い(35%)割りには、ワインがとてもリッチなことだ。新樽の使用や遅い収穫とともに、畑に何度にもわたってブドウを摘みに出かけることにより、いちばん熟したソーヴィニョン・ブランだけが確実に収穫されるようになったおかげであることは間違いない。それにしてもなぜ、ソーヴィニョン・ブランを多く使ってこれほどの強烈さがあるのが不思議な気がする。1983年以降のヴィンテージはことに強く、ギローはバルザック/ソーテルヌ地域で現在つくられているワインのトップ6に入ることもしばしばだ。 」 と高評価!
又、厳しい評価で知られるル・クラスマンは★★(ダブルスター評価)で「グザヴィエ・プランティ・ギローの巧みな指導により、このシャトーはもう何年も前から現代ソーテルヌを代表する傑出したワインを造り続けてきた。若いうちからロースト香が強く、味わいも深く、またバニラ風の樽香が贅沢な造りに花を添える甘口の白である。このシャトーでは、自然の力による貴腐化を大事にした栽培法が成功しており、また醸造工程でも一切補糖しない。格付シャトーは当然こうあって欲しいものである。」とベタボメコメントを残し高評価しています。