Jacques PRIEUR ジャック・プリウール
最上のグランクリュをいくつも所有する歴史ある大ドメーヌ
18世紀末からの古い歴史を持つブルゴーニュ屈指のドメーヌ
ドメーヌ・ジャック・プリウールは18世紀末にムルソーに設立されたブルゴーニュでも屈指のドメーヌの1つです。コート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌのプルミエ・クリュ、グラン・クリュを中心とした21ヘクタールの畑を所有し、モンラッシェ、シャンベルタン、ミュジニーなど素晴らしいワインを生み出しています。1990年より醸造に携わるナディーヌ・ガブリンは、フランスの有名ワイン雑誌“レヴュー・ド・ヴァン・ド・フランス”で1997年に女性で初めてベスト・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに輝いた実力者です。類まれなるテロワールを重視したワインは美しい色合い、複雑なアロマ、そして芳醇な味わいを湛えています。
輝きを取り戻した素晴らしい畑
ドメーヌの初代当主、ジャック・プリウール氏は、シュヴァリエ・ド・タストヴァンの創始者の一人でもありました。ブルゴーニュのだれもが羨むような優良畑を持ちながらも、残念ながらドメーヌは長い間あまり高い評価を得てはいませんでしたが、1988年から「アントナン・ロデ社」が共同経営にあたり、ビオロジック(有機栽培)への転換を含めて改革を行ったことで、ドメーヌの評価を高めることに成功。1990年代後半からはパーカーポイント高得点獲得の常連ドメーヌにもなり、ロバート・パーカーからも絶賛を受けるまでになりました。栽培・醸造チームは収量を落として成熟したブドウを使い、テロワールを反映したワインを造ることを目標としてワイン造りに取り組んでいます。また、2000年からはコート・ド・ボーヌの畑では、化学肥料や農薬を使用しないビオロジックが実施され、耕作も馬によって行われています。現在はビオディナミ(高度な知識・技術を要する有機栽培の一種)への転換も視野に入れさらなる改良に取り組んでいます。