歴史に残る外交三賢人-ビスマルク、タレーラン、ドゴール (中公新書ラクレ (677))

米・中30年戦争が始まった 自助努力を怠る日本は、隷属国となる ビスマルク(1815-1898年) タレーラン(1754-1838年) ドゴール(1890-1970年) 三賢人に学ぶ、最強の戦略論 冷戦後のアメリカ政府の一極覇権戦略は破綻した。日本周囲の三独裁国(中国・ロシア・北朝鮮)は核ミサイルを増産し、インド、イラン、サウジアラビア、トルコが勢力を拡大している。歴史上、多極構造の世界を安定させるため、諸国はバランス・オブ・パワーの維持に努めてきた。19世紀後半の欧州外交を支配したビスマルク、俊英外相タレーラン、哲人政治家ドゴール。聡明な頭脳とパワーをもち合わせた三賢人が実践した「リアリズム外交」は、国際政治学で最も賢明な戦略論であり、日本が冷酷な世界を生き抜く鍵となる。 【目次】 まえがき――リアリスト外交家の教訓 1章.ビスマルク_I(1815-62年)_19世紀後半の欧州外交を支配した大外交家 ・リアリズム外交とは何か ・「傲岸な鉄血宰相」の大変身 ・「統一された強すぎるドイツ」という悪夢 2章.ビスマルク_II(1863-70年)_ドイツ統一のための三つの戦争