「大地の再生」実践マニュアル: 空気と水の浸透循環を回復する

「空気が動かないと水は動かない」――独自の自然観察をもとに提唱する新たな「土・木」施工、環境再生の技術「大地の再生」。杜の造園技師・矢野智徳が長年にわたり培ってきたその思想と技を、実践派イラストレーター・大内正伸のふんだんなイラストと写真で解説。 大地の再生、7つの手法。 1 「風の草刈り」――基本は高刈り、地ぎわ切りは一部だけ 2 「風の剪定」――自然樹形に戻す、風通しのために切る 3 小さな水切りが与える変化――表層5cmの水脈と空気流に着目 4 水脈溝と「点穴」は地下部施工の核心部――荒治療にはコルゲート管を 5 抵抗柵と植栽土木――荒れた里山は有機資材の宝庫 6 沢や水路の再創造――流路をつくり泥アクを流域に分散、浸透させる 7 仕上げはグランドカバー――炭の効用と枝葉のフィルター 小さな庭先や身近な農地、里地・里山から始める「大地の再生」。環境再生をアウトドアする本。 【目次】 プロローグ――屋久島/大地の再生講座にて 1章 「大地の再生」とは 総則――空気視点を取り戻す 2章 技術各論――計画(見立て)から各施工法まで 3章 各地の事例から――田畑・農道・崩壊斜面