大人の発達障害 生きづらさへの理解と対処 (健康ライブラリー)

内容紹介 本書での発達障害は、外来に訪れる人で圧倒的に多い、自閉スペクトラム症を念頭においています。彼らの中心的課題は「生きづらさ」。子どもの頃には気づかなかったけれど、社会に出てなぜかうまくいかない。そんな自閉スペクトラム症の特性を「コミュニケーションの障害」「同一性保持の傾向」「イマジネーションの障害」の3つととらえ、その現れ方と対処法をできるだけわかりやすく解説。本人だけでなく周囲の人に役立つ一冊です ひと目でわかるイラスト図解 《講談社 健康ライブラリースペシャル》 【特性に合った対処法を徹底解説】 発達障害は精神科医でもなかなか理解しがたい障害です。 大人で「発達障害」と診断する場合、ほとんどは自閉スペクトラム症です。ADHDの人も若干はいます。本書での「発達障害」は、この二つ、あるいは合併の場合をさしますが、外来に訪れる人で圧倒的に多い自閉スペクトラム症を念頭においています。 精神科の現場ではDSM(米国精神医学会の『精神疾患の診断・統計マニュアル』)はスタンダードな診断基準です。ところが、その記述はたいへんわかりにくいと言わざるをえません。本書では、DSM-5をも