牧野富太郎の植物学 (NHK出版新書 696)

内容紹介 「天才植物学者」の真の業績とは 牧野富太郎は、「日本の植物学の父」と呼ばれ、貧窮の中にあって独学で植物分類学を修め、アカデミズムと対峙しつつも、偉大な業績を残し、植物知識の普及に尽力したとされる。しかし、そうした人物像や人間ドラマばかりが脚光を浴び、研究者としての業績はこれまで十分に顧みられてこなかった。命名した植物数や集めた標本の数が定まらないのはなぜか 研究、普及活動の真価とは 2023年度前期の連続テレビ小説「らんまん」の植物監修者が、「天才植物学者」の足跡を追いながら明らかにしていく。 著者について 植物学者。1971年、東京都生まれ。国立科学博物館・植物研究部陸上植物研究グループ長。東京都立大学大学院理学系研究科博士課程修了後、2001年から高知県立牧野植物園研究・教育普及部研究員、標本室長、高知大学理学部客員准教授などを経て、2015年より国立科学博物館勤務。