マグリット400
「私の絵に、説明できうる謎など何ひとつない」 壮年期の葛藤、混迷からの発見、挑戦そして深化…… マグリットが“イメージの魔術師”となるまでの全軌跡を 400点という膨大な点数で綴る画期的作品集。 20世紀ベルギーを代表するアーティストとして称えられる、 シュルレアリスムの巨匠ルネ・マグリット。 日本では初掲載となる作品を多数含む、 現実・常識・概念を解き放つ厳選の作品をオールカラーで紹介します。 悪童として名を馳せた幼少期、母の自殺、初恋である妻・ジョルジェットとの出会い、未来派とキュビズムに明け暮れた学生時代、シュルレアリズムの結実、印象派や野獣派を求めた知られざる不遇の時代、規則正しく描き続け自らの作風の深化に向き合った最晩年……。 誰のものでもあり得るような平凡な人生を送った画家は、誰のものともつかない特徴のないスタイルで描きながらも、我々を魅了してやまない強烈な個性を放つ作品を生涯で多く残しました。言葉、観念、イメージと向き合い続けたマグリットの作家人生をかけた試みを、厳選400点という前代未聞の規模でたどります。 著者は、マグリット美術館に在籍した経歴をもち、ルネ・マ