21世紀未来圏 日本再生の構想──全体知と時代認識
コロナ・パンデミック、世界戦争の予兆――。世界秩序は急速に流動化し、グローバル・サウスといわれるアジア、アフリカ、中南米の新興国群をはじめ、「全員参加型秩序」の新潮流が動き出している。経済産業とインテリジェンスの最前線を生きた著者が、二一世紀システムの創造的参画者として日本が進むべき道を考察する。 目 次 はじめに 二一世紀システムを生きる日本――全体知の中での構想 ◎ 針路 日本再生の構想――進むべき道筋 第1章 二一世紀日本再生の構想――三つの柱 1 構想の前提となる内外の潮流への基本認識 2 第一の柱 日米同盟の再設計と柔軟な多次元外交の創造 3 第二の柱 アベノミクスとの決別とレジリエンス強化の産業創生 4 第三の柱 戦後民主主義の錬磨――新しい政治改革と高齢者革命の可能性 第2章 前提となる時代認識――歴史的転換点に立つ日本 1 近現代史の折り返し点に立つ日本 2 四つの帝国の解体と二つの理念の登場――一〇〇年前の世界 3 二〇世紀世界システムにおける日本――戦後日本の繁栄とは何だったのか 第3章 二一世紀システムの輪郭 1 二一世紀システムの宿