日本人はとても素敵だった―忘れ去られようとしている日本国という名を持っていた台湾人の心象風景(シリーズ日本人の誇り1)
「日本人は、日本人であることを大いに誇っていいのです。昔の日本精神はどこにいったのですか 」 終戦まで日本人として生き、日本精神を宿した台湾人著者からの熱いメッセージ 非常に治安が良かった日本統治時代の台湾で、生徒をわが子のように愛する日本人の先生や国を護る気概に燃えた日本兵、命の恩人となる日本人将校など、多くの日本人たちと触れ合い、人々が互いに信じあう世界で日本人としてのびのびと育った著者。 しかし、そんな夢のような生活は、日本の敗戦により一変してしまった。 蒋介石の国民党軍による過酷な台湾統治が始まったのである。 日本教育を受けた有能な台湾の青年たちは、統治の邪魔になるという理由で、無実の罪で次々と殺されていった。治安は一気に悪くなり、家の窓には鉄格子がはめられ、人々は疑心暗鬼となり本音で話すことが出来なくなってしまった。 蒋介石の外来政権が台湾民衆を虐殺するなどの暴虐の限りを尽くす中にあっても、著者は決して希望を失わず、著者と同様に日本精神を持つ夫や兄(楊應吟)、周囲の台湾人と力を合わせて、日本精神で戦後を逞しく生き抜いていく。 日本を心の故郷と慕う台湾人の著者が証言する、日