脳が壊れた (新潮新書)

養老孟司さん推薦 「一気に読んだ。『人が変わること』とは『脳が変わること』。その脳の変化を当事者が 記録した、貴重なドキュメントである」 突然の脳梗塞に襲われた41歳のルポライター。一命は取り留め、見た目は「普通」の人と 同じにまで回復した。けれども外からは見えない障害の上に、次々怪現象に襲われる。 トイレの個室に突然老紳士が出現。会話相手の目が見られない。感情が爆発して何を見て も号泣。一体、脳で何が起きているのか 持ち前の探求心で、自身の身体を取材して見 えてきた意外な事実とは 前代未聞、深刻なのに笑える感動の闘病ドキュメント (目次) まえがき 第1章 どうやら脳がまずいことになったようだ 二〇一五年初夏の消防団員 奪われてしまう宝物 「過労死するどー」 離脱する魂 第2章 排便紳士と全裸の義母 トイレの個室に現れた老紳士 変質者になった僕 片輪走行の脳 第3章 リハビリは感動の嵐だった 念動力の感覚 リハビリとはくじ引きである やればやっただけ回復する 脳細胞は助け合う 本が読めない 第4章 リハビリ医療のポテンシャル 発達の再体験・追体験 発達障害は生まれつ