占領軍の検閲と戦後日本 閉された言語空間 (文春文庫)

眼に見える戦争は終ったが、眼に見えない日本の思想と文化の残滅戦が始った。それは自己破壊による新しいタブーの自己増殖だった── さきの第二次大戦の終結後、日本はアメリカの軍隊によって占領された。そしてアメリカは、占領下日本での検閲を周到に準備し、実行した。それは日本の思想と文化とを殱滅するためだった。検閲がもたらしたものは、日本人の自己破壊による新しいタブーの自己増殖である。膨大な一次資料によって跡づけられる、秘匿された検閲の全貌。 目 次 第一部アメリカは日本での検閲をいかに準備していたか 第二部アメリカは日本での検閲をいかに実行したか あとがき 文庫版あとがき