ロシアを決して信じるな (新潮新書)
今だからこそ、知っておきたい! ロシア研究の第一人者が現地を旅して考えた、最新の現実。 北方領土は返ってこない。ロシア人は狡猾で、約束は厳禁である――。 毎年、現地を踏査し、多くの知己をもつ、知の最前線に立つ著者にそこまで考察させるロシアとは、一体、どのような国なのか……。 誤作動のため寸前で発射をまぬがれた核ミサイル。ありふれた出来事となった反体制者の暗殺。世界最悪の飲酒大国。悪魔への奇妙な共感。全土に流布する「プーチンは偽者」という説。さもしい大都市モスクワ……かの国の不条理に絶望し、怒り、戸惑い、ときに嗤いつつ描き、ロシアの本性を浮かび上がらせる。 魔窟のような隣国を知悉するために、現代史の貴重なスクープからスリリングな紀行まで、柔らかな筆致で綴る日本人必読の書。 序 章 核ボタンはついに押されたのか! 第一章 暗殺社会ロシア 第二章 「ひたすら祈る」―魔窟からの脱出 第三章 倒錯する日常生活 第四章 決して信じるな―ロシア人は嘘八百 第五章 「偽プーチン」説の真相 第六章 飲まずにはいられない―世界最悪の飲酒大国 第七章 祖国を愛せないロシア人の悲哀 第八章 ロシアの二枚舌