かなへび (かがくのとも絵本)
内容紹介 誰もが一度はその姿を見たことのある、身近な爬虫類“かなへび。トカゲの仲間で、じっとこちらの様子を伺う表情や、つぶらな目は意外に愛嬌があります。壁や塀を登るのが得意なかなへびは、町での生活に向いており、都会の道や公園でも見かけます。 朝一番に朝露を飲むことから、かなへびの生活は始まります。日なたぼっこをして体を温めてから、昼間はエサを探し、夜は葉っぱの上や落ち葉の下で眠ります。その生活ぶりは一見淡々としていますが、敵に襲われれば、尻尾を自ら切り離すこともあります。しかも、その切れた尻尾の先は、しばらくの間くねくねと動いているのです……そんな、相手の気をそらして逃げる技も持っています。かなへびの赤ちゃんは、卵から生まれるとすぐに一人立ちして、大人と同じように暮らし始めます。小さくて愛らしいかなへびが、自然の中でたくましく生き抜いていく姿に、子どもたちはきっと心動かされることでしょう。 著者について 竹中践 1950年東京都生まれ。茨城大学、東京教育大学大学院を経て、筑波大学大学院修了、理学博士。東海大学生物学部教授(現在は退任)。小学生のころから爬虫類に興味をもち、カナ