安倍晋三・昭恵  35年の春夏秋冬

『安倍晋三 回顧録』(中央公論新社)がふれなかった 愛と真実の物語 増上寺で行われた安倍晋三総理告別式で、昭恵夫人が挨拶でこう言った。 「十歳には十歳の春夏秋冬があり、二十歳には二十歳の春夏秋冬、五十歳には五十歳の春夏秋冬があります。(略)政治家としてやり残したことはたくさんあったと思うが、本人なりの春夏秋冬を過ごして、最後、冬を迎えた。種をいっぱい撒いているので、それが芽吹くことでしょう」 父・安倍晋太郎氏の秘書官時代から40年。 安倍晋三・昭恵夫妻をいちばん数多く取材してきた作家・大下英治が初めて明かす 人間安倍晋三と人間安倍昭恵 〈目次〉 はじめに 第1章 晋太郎の後を継ぐのは晋三  晋三はおじいちゃん子  兄は繊細、晋三は頑固  父が晋三の前で涙を流したワケ  教師と繰り広げた歴史論争  晋太郎は子煩悩  ぼくも、政治家になる 第2章 外務大臣秘書官・安倍晋三  晋太郎の親心  遅刻した昭恵に晋三は……  大変なところに嫁に来たんだなぁ  安倍晋太郎と竹下登の闘い  晋太郎は癌だった  ゴルバチョフ議長と会談  モスクワ「赤の広場」で平塚踊り  最後の晴れ舞台