時々、死んだふり (ポプラ新書 244)

「人生は軽やかでなければならない。そして単純でなければならない。絵も同じ」 「子どもは遊びに熱中すると、他のことを何も考えなくなって無心になる。僕はそういう状態で絵を描きたいと思っています」 老いと病を軽やかに超越し、創造の世界に日々、向き合う。アートの先駆者で87歳の美術家が語る、描くこと、生きること。 【目次】 はじめに 第1章 本当に死にそうだった―急性心筋梗塞で絵筆を持たなかった二週間 人生最大級の痛み、そして救急搬送 画家はアーティストではなく、アスリートである 痛みと恐怖 僕は病気と闘わない 第2章 僕も時々、死んだふり 生き物たちの「死んだふり」戦略 死亡通知と『遺作集』 自分のお葬式の夢を見た 自分の中の閻魔大王 ビートルズと三島さんに導かれて 下痢をしてインドがわかる 豊島横尾館は生と死の出会う場所 「死んだふり」はどこにでもある 第3章 面倒くさいで救われる 「面倒くさいことはやらない」主義 結婚は相手任せ、職業は運任せ 僕は人づきあいが苦手です 創作には「いい加減」が必要 頭を空っぽにするために 運命に従うか、逆らうか 自分は自分 第4章 新しい作品、新しい生き方