図解入門 よくわかる最新配管設備の基本と仕組み
広く世の中を見渡すと、「配管設備」には、さまざまな分野があり、その分野特有の用語があります。 例えば、プラント配管(石油精製、石油化学、電力、製鉄など)、導管設備(上・下水道、ガス、パイプラインなど)、建築設備配管(給水、排水通気、衛生器具、空調など)があります。 一方、建築設備は一般に、 ■給排水衛生設備 ■空調設備 ■電気設備 に分類されます。 これらの建築設備を支え、建物を快適・安全に保つ「インフラ」に当たるのが、本書で取り上げる建築用の「配管設備」です。 ところで「配管」とは、管(パイプ)、管継手(つぎて)、弁類(バルブ)、配管支持金物などの配管要素を、主に流体が安定的・恒久的に輸送されるように組み立てられた装置です。 このため、給排水衛生設備と空調設備用の配管が本書でも中心になりますが、電気設備用の配管には、照明設備・動力・弱電設備などの電源用ケーブルや、放送・通信設備用のケーブルを外部環境から保護するために「電線管」を使用します(本書でも紹介)。 本書は、「導管・建築設備配管」を中心に、公共設備と給水・衛生・空調などの建築設備に特有の配管用語をやさしく解説します