呪術の世界 (318;318) (別冊太陽)

日本史の底流で脈々と受け継がれ育まれてきた呪術。時に表舞台で政治を動かし、時に抜き難く私たちの心を支配する呪術とは何か。その歴史を古代から現代までたどる。 《巻頭言》 日本の呪術 その源流をたどる 小松和彦 《巻頭エッセイ》 呪うことと祝うこと 呪術のリアリティーについて 荒俣 宏 ◎生きてゐる安倍晴明 安倍晴明、陰陽道の現場へ 斎藤英喜 いざなぎ流──呪詛の祭文と呪詛法 梅野光興 ◎日本史に秘められた10大呪詛事件 加門七海 ◎日本呪術小史 日出る国の呪術概説 小松和彦 *古代1(~奈良時代) 発掘された呪具と呪術のはじまり *古代2(平安時代) 密教と陰陽道の時代 *密教に依存する平安貴族たち 繁田信一 *中世(鎌倉時代~戦国時代) 神祇・密教・陰陽道の習合が進む *近世(安土桃山時代~江戸時代) 天下泰平の世、呪術は年中行事やエンタメへ *近現代(明治時代~令和時代) 呪術を求める心がファンタジーを生む 《Essay》 平安の闇 古川日出男 呪術にブームなどはない 加門七海 《描き下ろし漫画》 呪いを返す 諸星大二郎 《小特集》 疫病と予言獣 常光徹 現代に生きる