サラ金の歴史-消費者金融と日本社会 (中公新書 2634)
内容紹介 利用したことはなくても、誰もが見聞きはしたサラ金や消費者金融。しかし、私たちが知る業態は、日本経済のうねりの中で大きく変化して現在の姿となったものだ。素人高利貸から団地金融、そしてサラ金、消費者金融へ……。好景気や金融技術の発展で躍進するも、バブル崩壊や社会問題化に翻弄されていった業態について、家計やジェンダーなど多様な視点から読み解き、日本経済の知られざる一面を照らす。 著者について 小島庸平(こじま・ようへい) 1982年東京生まれ.東京大学大学院経済学研究科准教授.2011年 東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了.博士(農学).東京農業大学国際食料情報学部助教などを経て現職. 著書『大恐慌期における日本農村社会の再編成』(ナカニシヤ出版 2020年 日経・経済図書文化賞受賞) 共著『昭和史講義2』(ちくま新書 2016年) 『戦後日本の地域金融』(日本経済評論社 2019年)など.