ジョン・フェチョック氏が開発に携わったこのモデルは、極薄に作ったベルを2枚取りで構成。リードパイプはニッケルシルバー製、マウスピース・レシーヴァーは真鍮製。スライドはニッケルシルバーを採用し、エクストラライトウェイトに仕上げています。ハンドハンマー製の薄ベルは、繊細なピアニシモからパワフルな響きと、伸びのある艶やかな音色を実現。ニッケルシルバー素材を随所に使用することで反応の良さと、コントロール性も重視。JAZZの本場ニューヨークで生まれた1632シリーズはプレイヤーの可能性を無限に広げます。XOで細管、B♭トロンボーンはジョンフェチョックのみ。ベル素材はイエロー/ゴールドブラスあり■XO 1632GL-LT Tenor Trombone Yellow brass John Fedchock エックスオー テナートロンボーン イエローブラス スライド式 トロンボーン■B♭調■ボアサイズ 約12.65mm 細管■ベルサイズ 7.1/2インチ■イエローブラス製ベル/二枚取り■スライド材質 ニッケルシルバー■ゴールドラッカー仕上げ■セット内容:楽器 本体,ケース,マウスピース,保証書,マウスピースポーチ,バランサー,スライドオイル,ウォータースプレー,クロス
〜XOブランドについて〜
本来、ブランデーの最高級を意味するエクストラ・オールド(extra old)を略したXOブランドは、日本の管楽器メーカー(株)グローバルが開発・プロデュースし、台湾の管楽器総合メーカー功学社(KHS)で製造されているブランドです。管楽器において最高峰とされるブランドの多くはヨーロッパやアメリカ、日本に多くありますので、それ以外の製造国へ持つイメージはあまりよくないかもしれません。しかしながら日本人にとって一番ポピュラーであるヤマハも日本製は徐々に減り今はインドネシアや中国製が多くなってきました。低価格帯には確かに中国製などは多いのですが台湾はそれよりも品質が良いと言われ各国内のメーカーや有名なブランドにも実は台湾製は多く存在しています。XOもそんな製造国と品質を言われるような立ち位置もなく今や信頼されるトロンボーンのブランドとして君臨しています。
〜トロンボーンの種類と操作性〜
トロンボーンはとても一見同じように見えても実は種類が多い楽器で、操作性や演奏する楽曲、求める音色などによって選ぶのですが、大きくわけて3種類(テナー/テナーバス/バス)あります。スライドを伸縮させ、管の長さを変えることで音程を切り替える奏法で演奏します。手が短めの方、体が小さい方は、遠いポジションの音ほど早い曲の演奏は大変になります。ピストン楽器などと同じようにスムーズな演奏をするためには独自の技術が必要になりますが、選ぶ楽器によってその演奏がラクになる場合があります。ただし、楽器の特性によってそれが「吹きやすい」かどうかは人それぞれで、楽器の善し悪しでありません。
▼テナートロンボーン...一番安いのがテナー。トロンボーンの基本形で、B♭管です。とてもシンプルな構造で楽器自体が軽く扱いやすいです。ただ、遠くに腕をのばさなくてはいけない音階があり苦労される方もおられます。
▼テナーバストロンボーン...上記テナートロンボーンに、主にF管を取り付けたものです。テナーはB♭管ですが、レバーでF管に切り替えられます。これによって低音域が拡大し、遠くに腕を伸ばさなくても同じ音程が出るしくみです。操作性が向上しますので早いパッセの曲を演奏する場合や体格や経験によってこちらを選ぶ場合があります。ただし、管が増えますので楽器が重くなります。
▼バストロンボーン...B♭管のテナーバストロンボーンを更に太くした楽器で、B♭管では出せない低音域を補うために、音を低くする為の管を1個ないし2個装着し、ロータリーヴァルブにより切り替えをする装置のついた楽器です。管が太い点以外はテナーバスと同じですが、大きい口径のマウスピースを使用することで、低い音がより出しやすくなります。
〜XOトロンボーンのラインナップ〜
▼バストロンボーン...ダブルアキシャルフローバルブが特徴でベル素材違いでイエローブラスとゴールドブラスがあります。(1240L-T/1240RL-T)
▼テナーバストロンボーン(アキシャルフローバルブ)...3角形のセイヤーバルブ仕様。息抜けにこだわった製品。ベル素材違いでイエローブラスとゴールドブラスがあります。太管のみ。(1236L-T/1236RL-T)
▼テナーバストロンボーン(ロータリーバルブ)...ごく一般的なテナーバスにベル素材違いで2モデル。(1236L/1236RL) オープンラップ(管の巻きの違い)に同じくベル素材違いで2モデル。(1236L-O/1236RL-O)すべて太管です。
▼テナートロンボーン...ジョンフェチョックモデルの細管でベル素材違いで2モデル。(1632GL-LT/1632RGL-LT)
〜ボアサイズと音色〜
ボアというのは管の円周部分の直径のことで、このサイズの違いで息の量や抵抗感に変化があり、結果音色が変わります。スライドのマウスパイプ側とジョイント側で異なるボアサイズを組み合わせたものをデュアルボアと呼びます。
▼細管/中細管...直径が小さいですので必要な息の量が少ないために吹きやすく、音色は繊細でしっとりとしたものになります。初心者はこちらが良いですが、音にスピード感も出ますので、上級者でも高音域を専門に演奏する方に選ばれ、特にジャズ、ポピュラー等には向いています。テナートロンボーンは細管、中細管のものがほとんどです。音量が欲しければ練習を積んで太管の楽器を選びましょう。
▼太管...息の量も必要となり音色・音量ともに豊かで華やかなものとなります。オーケストラの一番奏者向きで、しっかりした息と正しい奏法で吹くと美しく豊かな音が出ますが、技術と体力が必要です。吹ける上級者であれば機能性にも優れ上から下までまんべんなく演奏できます。
〜カラーと素材の違い〜
XOトロンボーンのラインナップはシンプルで選びやすいですが最終ベルのカラーで悩む方もおられるかもしれません。見た目は重要ですが音色の傾向が違います。
▼イエローブラス...明るく、張りのある音色
▼ゴールドブラス...幅のある豊かな音色
〜John Fedchock(ジョン・フェチョック)〜
1957年オハイオ州クリーヴランド生まれ。ウディ・ハーマンのバンドを体験してジャズの魅力に開眼。オハイオ州立大学を経てイーストマン音楽院でジャズ演奏と教育法を修める。その後、80年代のウディ・ハーマン楽団でリードならびにソリストとして活躍し、編曲の腕はアカデミー賞にノミネートされるほど。現在は自ら率いるニューヨーク・ビッグバンドを中心に活躍。
〜特徴〜
ジョン・フェチョック氏が開発に携わったこのモデルは、極薄に作ったベルを2枚取りで構成。リードパイプはニッケルシルバー製、マウスピース・レシーヴァーは真鍮製。スライドはニッケルシルバーを採用し、エクストラライトウェイトに仕上げています。ハンドハンマー製の薄ベルは、繊細なピアニシモからパワフルな響きと、伸びのある艶やかな音色を実現。ニッケルシルバー素材を随所に使用することで反応の良さと、コントロール性も重視。JAZZの本場ニューヨークで生まれた1632シリーズはプレイヤーの可能性を無限に広げます。XOトロンボーンのラインナップで細管のモデルも、B♭トロンボーンもこのジョンフェチョックモデルの1択になります。ベルの素材はイエローブラスもしくはゴールドブラスからお選びいただけます。
XO 1632GL-LT Tenor Trombone Yellow brass エックスオー テナートロンボーン イエローブラス
■管楽器 スライド式 トロンボーン
■調子:B♭
■ボアサイズ:約12.65mm 細管
■ベルサイズ:7.1/2インチ
■ベル:イエローブラス製 /二枚取り
■スライド材質:ニッケルシルバー
■仕上げ:ゴールドラッカー
※細かい仕様が画像と異なる場合がございます。
セット内容
■楽器 本体
■ケース
■マウスピース
■マウスピースポーチ(マウスピースを入れるケース)
■バランサー(楽器の重さの微調整に使用するパーツ)
■スライドルーブ(スライドオイル)
■ウォータースプレーボトル(水を拭きかける際に使用)
■クロス
■保証書