ピンカートンの息子たち: 昭和不良伝 岩波書店 斎藤 憐

好評を博した前作『昭和不良伝-越境する女たち篇』に続く，その「男たち篇」．「富国強兵」から「被爆」まで，激動する日本の近代を生きたふたりの日英混血児，藤原義江と倉場富三郎の流転の人生と彼らの生きた時代の空気を，長崎を舞台にした異人種間の愛の崩壊のドラマ「蝶々夫人」に重ね合わせて劇作家の目が描写する．

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