| 【当店の商品詳細・付属品や状態はコンディション説明でご確認ください。こちらに記載がある場合は書籍本体・内容の説明や元の付属品の説明であり、当店の商品とは異なる場合があります。参考としてご覧ください。】 投資家として成功するためには何が必要か。その基本問題を平易に,しかも本格的,理論的に論じた話題作 1987年刊「機関投資家時代の証券運用」を原著に個人投資家への助言を加えた改題改訂版の翻訳である。本書は運用の教科書でもないし,どうやって成長株を見つけるかといったガイドブックではない。あくまで,証券投資の基本問題を平易に解説し,その際忘れてはならないいちばん大事なことを説き起こしている。著者のエリスは,資産運用を成功させるうえで最も重要な役割を果たすのは,ファンドマネージャーではなく,投資家自身であると指摘している。そして,投資家自身が運用の真の目的を明確にし,その目的達成のために何をなすべきか,という方針(運用基本方針)を策定の上,長期的にこれを実行していくことが,真の意味での証券投資に成功する決定的に重要な要因だと主張している。 確定拠出型年金の導入,ペイオフの実施など,個人の自己責任が強く求められている今日,エリスの助言は示唆に富んだものである。訳者はエリスと10年来の親交をもつだけに,訳文もスムーズで初心者,プロを問わず味わい深く読むことができる。 |