『伊藤晴雨の世界1 [秘蔵写真集]責めの美学の研究〜風俗資料館 資料選集』

明治から昭和にかけて活躍した希代の責め絵師・伊藤晴雨が探求した美学が垣間見れる一冊。
晴雨がかかわったとおぼしき、生々しくも美しい責め写真の数々を収録した、ファン垂涎の写真集!
風俗資料館が所蔵する、貴重な資料が満載です。

「晴雨は写真家に撮影を依頼し、自らの絵の世界に通ずるような責め写真を発表した。
そこにはたしかに、晴雨の美学を垣間見ることができる。
晴雨は、写真撮影の目的を「研究」という言葉で説くことがあった。
責め苦により、肢体はいかなる蠢きを繰り広げるのか、表情の豹変ぶりはどうなのか、飽かず求め続けたのだろう。
ときに黒髪に妖気をこめて、恐るべき形相を投げ返してくるその姿には、
晴雨の得意とした幽霊画の、身も凍るような霊界の女のイメージも重なってこよう。」


【仕様】
ページ:128ページ
サイズ:A5変形

【伊藤晴雨プロフィール】
明治15年生まれ、昭和36年没。巧みな技術で迫真の責め絵を描き、その大家としてファンも多く、『責(せめ)の話』などの名著も著す。一方で、幽霊画の傑作も多く残したほか、江戸の市井風俗をこよなく愛し、江戸風俗にまつわる書籍も著している。