屠蘇散 おとそ 薬草 漢方 みりん 正月 薬膳 和漢
<意義> 屠蘇散(とそさん)は、新しい年の出発にあたって、新陳代謝の滞りを清掃し、身体を清建にして長寿をはかるという意味で処方されたものです。 元旦から3日間、あるいは5日間、お屠蘇を酌む(くむ)習わしは、遠い昔から今日まで伝えられております。 東京、大阪、京都などの旧家では特に尊重される行事の1つです。 1家揃って酌むときは、年少の者から始めて、順々に年長の者に回し、幼童少年少女は新年を明識し、また、年始客には、誰にも先ずお屠蘇を献じることにいたします。 これは決まり良い美風となり、薬を嫌って飲むことの出来ない人には、知らず知らず薬に親しませる助けとなり、さらに体質改善によって「病、未だ病まざるうちに是を治す」という精神の教えにも役立ちます。 <作り方> 屠蘇散1袋を清酒180mL〜360mL(1合ないし2合)の中に浸して、1晩そのままおき、元旦の朝からお使いください。 お好みに応じてミリンを入れると味がよく飲み易くなります。