ACブルゴーニュの枠を越えた驚異の完成度!
通常のブルゴーニュ・ブランではあり得ない果実の凝縮度と美しいミネラルを併せ持っています。
ブルゴーニュの白ワインにおいて最高の造り手と評されるピュリニー・モンラッシェの名門、ドメーヌ・ルフレーヴ。100年前から、既に優良生産者として認められており、ワイン評価誌『デキャンタ』(2006年7月号)の「世界の白ワイン生産者TOP10」で、1位を獲得するなど、今なお頂点に君臨するドメーヌです。所有するのはモンラッシェ、シュヴァリエ・モンラッシェ、バタール・モンラッシェとビアンヴニュ・バタール・モンラッシェの4つのグラン・クリュ、プルミエ・クリュ、ヴィラージュの合計25ha程の畑です。
ルフレーブの特筆すべきことは、ビオディナミによるブドウ栽培です。80年代末、ブドウ畑の状態に疑問を抱いたアンヌ・クロードは、地質学の専門家であるクロード・ブルギニヨンの講義を聞いたのがきっかけで、ビオディナミに傾倒。故フランソワ・ブーシェの指導のもと、天体の運行に従って農作業を行い、自然界の物質から作られた特種な調合物で土壌の活性化を図る、ビオディナミ農法を実践しています。
「ブルゴーニュ・ブラン」は、アペラシオンこそブルゴーニュだが、その区画はピュリニーの集落にあり、村名ピュリニー・モンラッシェを名乗っても不思議ではないほど。実際のところ村名並みの手をかけ醸造されたワインは、凡百なブルゴーニュ・ブランではあり得ない、果実の凝縮度とアフターのミネラルをもつ。
■テクニカル情報■
品種:シャルドネ
土壌:粘土石灰質。2つの区画。
les Houlieres:1979年、1982年に植樹。
les Parties:1998年、1999年、2003年に植樹。
面積:3.24ヘクタール。
栽培:ビオディナミ
収穫:区画ごとに成熟度を見ながら最適な日取りを選ぶ。ブドウは手摘みで収穫、選果される。
圧搾:ポンプ式プレスを長くゆっくり行う。24時間かけて上澄み液を取り、不純物を沈殿させた後樽詰め。
発酵:オーク樽でアルコール発酵。そのうち12%が新樽(最大でVosges産を3分の1、最小でAllier産を3分の2使用)。
熟成:樽で12か月熟成の後、6か月タンクで熟成し、瓶詰めの準備が整う。
濾過・清澄:必要に応じてホメオパシー式の清澄と非常に軽い濾過を行う。
DOMAINE LEFLAIVE BOURGOGNE BLANC
ドメーヌ・ルフレーヴ ブルゴーニュ・ブラン
生産地:フランス ブルゴーニュ
原産地呼称:AOC. BOURGOGNE
ぶどう品種:シャルドネ 100%
アルコール度数:12.5%
味わい:白ワイン 辛口
■2022年ヴィンテージ情報■
2022年ヴィンテージは、全てのブルゴーニュワイン生産者にとって、量的にも、そして何よりも品質的にも、素晴らしいサプライズとなった。暑い、いや非常に暑い夏が続いたので、ブドウの木がどう反応するか心配だった。ブドウの木が非常にうまく適応したことは認めざるを得ない。
冬は温暖で、雨はほとんど降らなかった。3月は例外的に乾燥し、幸いなことにかなり涼しかったので、発育がやや遅れた。4月には軽い霜が降りる朝がいつものように続いた。遅めの剪定と風力発電機の設置により、この非常に厄介な時期を被害なく乗り切ることができた。この時、ブドウ畑でのロウソクの使用は、あまりに汚染を招くため断念した。
春はむしろ夏の始まりのようで、ブドウの木はかつてない勢いで成長していた。4月中旬には例年より少し遅れていたが、5月中旬にはすでに予定より早くなっていた。ブドウの木の成長記録は、月ごとの気温記録と同じペースで落ちている。開花は丘陵地で5月23日、平地(ヴィラージュとブルゴーニュ・ブラン)では6月初旬に完了した。
6月は30%の降雨不足で始まる。6月3日と4日には晴天が続き、その後雨が降るという対照的な月となる。
7月前半は晴天で暑かったが、19日と20日は熱波で再び暑くなった。幸い、朝の気温は20℃を下回った。8月1日から4日にかけて3度目の熱波があった。8月14日以降、天候は再び穏やかになり、毎日小雨が降ったため、ブドウは完熟した。
8月25日、エグリーズ通りの新しいキュヴァージュの落成式とともに収穫を開始したが、これはまさに私たちが望んでいたことであり、収穫を早める一方で、マストの品質に有益な長時間の圧搾を可能にした。