季刊 特別支援教育 No.93 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課/著

特集 自己の在り方生き方を考える高等部での教育─キャリア教育を通して─
「自分の在り方生き方を考える」とは、一般的には、自分自身のこれからのことについて、自分の問題として向き合い、これから成すべきことを明確に捉えること、ということができるかと思います。
このことについて、平成30年3月に告示された高等学校学習指導要領の総則には、改めて「キャリア教育」という言葉を用いて、「生徒が、学ぶことと自己の将来とのつながりを見通しながら」社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる資質・能力を身に付けていくことができるようにすること、「生徒が自己の在り方生き方を考え」主体的に進路を選択することができるようにすることが示されており、現在の自己の状況を適切に把握した上で今後を考えていく力を身に付けることが重要であると言えます。
そこで、本号の特集では、特別支援学校高等部における生徒が自己の在り方生き方を考える教育について解説するとともに、学校の取組事例を紹介しています。キャリア教育の指導の参考にしていただければ幸いです。

読者対象:特別支援教育担当教員
出版年月:2024年4月3日