思考ツール×物語論で国語の授業デザイン
山本 茂喜/著
物語論によるアプローチが国語授業を変える!
「物語論(ナラトロジー)」とは、物語がどのような構造や技法によって組み立てられているかということを研究する学問です。従来の小・中学校の文学教材においては、物語論的アプローチ、すなわち物語を構造的に読み解くための指導が足りなかったと言わざるを得ません。語り手や「内包された作者」を意識して、物語の内容と語りを分けて考えることが、より深い学びのためには欠かせない視点なのです。
「思考ツール」や「物語論」に興味を持っている先生はもちろん、国語授業における子どもたちのより深い学びを追究したい先生におすすめしたい一冊です。特に、登場人物の気持ちを考える、作者が言いたいことを追究する、そんな授業になりがちという先生は、そこから脱却するためのヒントを得られるはずです。