テンプレートでわかる算数・理科のクラウド活用
堀田龍也 [監]/久保田善彦・中野博幸・佐藤和紀 [編著]/108ページ
GIGAスクール構想により、1人1台端末&クラウド環境が導入されました。教育のDX(デジタルトランスフォーメーション)が強力に推進されている一方、この教育資源を授業にどのように生かすべきかと悩んでいる先生も多いのではないでしょうか。本書では、そんな先生方が、気軽にかつ効果的に1人1台端末&クラウド環境を活用できるよう、今すぐ算数・理科の授業で使えるテンプレートを提案します。誰でもすぐに使えるテンプレート本書には、Google Workspace for Education のアプリ(Google スライド、Google スプレッドシート、Google Jamboard 、Google フォーム、Google 図形描画)を使ったテンプレートを、算数20例、理科17例掲載しています。二次元コードを読み込むと、各テンプレートにアクセスできます。[コピーを作成]をクリックして保存すると、自由に編集することができます。本書では、テンプレートの活用事例を示しながら、児童への配付方法、授業展開、教師の支援についても具体的な解説をしているので、それらを参考にすれば、初心者の先生でも今すぐ始めることができるでしょう。テンプレートは、そのまま使用してもよし、児童の実態や学習の流れに合わせてカスタマイズするもよし、自由に活用してください。算数・理科でクラウドを活用する目的は、以下のように整理することができます。本書で紹介する事例においても、これらの目的を意識しながら、テンプレートを活用しています。[算数の学びを深めるクラウド活用のポイント]課題の提示…正確な課題把握を図る。課題の習熟…児童の集中力を高め、習熟を図る。データの処理…データの特徴や傾向を読み解く力を育てる。生活と算数…算数の学習を日常生活で活用できる力を育てる。データの分類…複数のデータを自由に分類することで理解を図る。考え方の共有…多様な考え方を共有することで深い学びを図る。学習内容の蓄積…既習事項をアップデートしていくことで学習内容の系統性への理解を図る。[理科の学びを深めるクラウド活用のポイント]ポートフォリオ…保存、検索することで振り返りの充実を図る。分類…共通点や差異点を基に分類する。プログラミング的思考の育成を図る。描画…モデル図として描画することで思考の可視化を図る。協働…多くのデータを共有、可視化することで妥当性のある考察をする力を育てる。STEM…データ活用やプログラミングを取り入れたSTEM学習の推進を図る。