数学的な授業を創る

齊藤 一弥  著/ 186ページ/ 四六判

数学的な資質・能力とは何か、数学的活動をどう回していけばよいのか、数学的な見方・考え方を働かせるとはどういうことか、算数の授業はどう変わり、どう変えていくのか――。平成29年版小学校学習指導要領全面実施の年に、世界は未曾有の危機に直面した。しかし、子どもたちの学びを止めてはいけない。未来を生き抜く力を育てるために、これから算数の授業はどうあるべきなのか。算数教育界のトップランナー、齊藤一弥先生がすべてお答えする。未来を切り拓く、算数の授業を創るための必携の書、ついに完成!
はじめに 1
第1章 教科目標が目指す算数の授業を創る 
授業改善の方向性を確認する 
授業改善に必要な三つのポイント 
数学的活動を創る 
数学的活動の三つの顔 
プロセスとしての価値 
数学的な見方・考え方との互恵的関係 
数学的活動によって描く学び 
数学的活動を支える四つの「S」 

第2章 能力ベイスの授業を描く 
見方・考え方を鍛えるプロセスを問う 
子どもの経験をベイスに学びを描く
教材研究の視点を問い直す 
能力ベイスの単元の描き方を問う 
ゴールから学びを描く 
子どもが算数の本質を追究する学び 
図形領域における数学的活動をどう組織するか 
見方・考え方が成長する振り返りの在り方 

第3章 単元のリデザインを目指す 
なぜ単元をリデザインする必要があるのか 
見方・考え方の成長を支える単元を創る 
先を見越した展開 
見方を鍛えるための教材研究 
難関単元との向き合い方 
数学的活動の充実を支える学びを創る 
問いを生み出すプロセス 
学びの連続を意識した展開 

第4章 関数指導を考える 
関数を学ぶ姿勢を育てる 
数量の関係とのかかわり方 
多角的な見方の育て方 
数学らしい追究姿勢 
関数を学ぶ単元を創る 
単元をいかにつなぐか―簡単な比例― 
中学校数学との連携を考える―比例とみなす― 
おわりに